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マツダは、本質的なCO2総排出量削減のために「Well-to-Wheel」の考え方を重視する

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マツダの示すW2Wインフォグラフィックは現代の日本を基準にしている?
クルマの環境性能について、Well to Wheel(W2W)を重視するというスタンスのマツダ。そのCO2排出量削減へのアプローチは次のようになっております。

■マツダの”地球”領域における課題解決アプローチ
環境保全の取り組みにより、豊かで美しい地球と永続的に共存できる未来を築いていきます。

<アプローチ>
クルマのライフサイクル全体を視野に入れて、「Well-to-Wheel」の考え方にもとづき、本質的なCO2削減に向けた取り組みを本格化します。
「Well-to-Wheel」での企業平均CO2排出量を、2050年までに2010年比90%削減することを視野に、2030年までに50%削減を目指します。
この実現に向けては、地域/国のエネルギー政策や発電構成に応じたパワーユニットを適材適所に展開をするマルチソリューションが必要です。

W2W的な視点に立つと、Tank to Wheel(T2W:走行中のエミッション)ではゼロエミッションのクルマであっても、CO2排出量が少ないわけではないという指摘から、トータルでのCO2削減を考えるべし、という立場というわけです。そうしたスタンスを示すインフォグラフィックというか図版が、冒頭に示したもの。いずれにしても原油(石油)が始点となる、この図版では、内燃機関もゼロエミッションのEVもW2WでのCO2排出量はさほど変わらないという印象を受けることでしょう。しかしながらリンク先のマツダによるブログ記事には、以下の表記もあったりするのです。

電気自動車やプラグインハイブリッド車に必要な電気を供給するための発電構成比(自然エネルギー、原子力、石炭・石油などの火力)は国や地域によって異なることも考慮する必要があります

ここまで、しっかりと記しておきながら、内燃機関と電気自動車をW2Wの視点から比較した図版では、あたかも発電はほぼすべてが原油(化石燃料)によるかのようなイメージを与えようとしているのは、ポジショントーク的な匂いを感じずにはいられません。再生可能エネルギー(すなわちカーボンフリー)による発電比率は、10年後にはここ日本においても1/4程度を占めるとまで言われているわけですから。もっとも、原発が止まっているということもあり、2016年のデータ(リンク先はpdf)を見ると日本では約9割が化石燃料(石炭・石油・LNG)による発電なのでマツダの示す図版は”おおむね”正しいという見方もできるわけです。ただ、発電の大半を石油が占めていたというのは半世紀近く前の話でありますので、やはり冒頭の図版には違和感を覚えるのであります。日本における概念図としては否定しませんが、マツダの持続可能性というのはドメスティックな話でもないでしょうし……。

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精進します。
  
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Source: クルマのミライ

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