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MOVALYSE スマート・ターン・システムをテスト

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スロヴェニアのベンチャー企業、ムーバライズ社の後付けウインカーオートキャンセラーをテスト。世界69カ国で販売されているというアイデア商品の実力やいかに。

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目次

【〇】必ず消灯する安心機構、耐環境性能にも優れる

ウインカーの消し忘れを防ぐオートキャンセラー。ハーレーやホンダの一部機種などにしか標準装備されていないこのシステムを後付けするというのが、ムーバライズ社のスマート・ターン・システムだ。高度なセンサーによってバンク角や停車時の動き、加減速や振動を検知し、アルゴリズムによって消灯機能を働かせる。これにより右左折のような大きな動きだけでなく、車線変更などでもしっかりと反応するという。

装着にあたりウインカースイッチに緩衝材を挿入するため、この部分の操作感がやや変化するが、それ以外はこれまで通りだ。ウインカーは右折や左折を完了したあと、1〜2回の点滅で消灯する。また、車線変更についても、できるだけ車体を傾けないように意地悪く(?)運転しても、同様に消灯してくれた。ちなみに日本ではまだ数が少ないためテストできなかったが、ラウンドアバウト(環状交差点)ではそこを出てすぐにウインカーが消灯するという。

万が一、通常動作で消えなかった場合、車体の動きを察知して内蔵タイマーが作動。15秒後に消灯する安心機能も盛り込まれている。ゆえに信頼性は非常に高いと言えよう。

【×】セッティングが難しくお店に任せるのが無難

今回は自分たちで取り付けを行ったが、配線加工が必要な上、セッティングもややシビア。保安部品だけに自信のない人はショップにお任せを。

【結論】慣れれば便利なキャンセル機構 信頼性は高い

ウインカーを消す動作が体に染みついているベテランも、消し忘れが皆無とは言えないはず。いくつかある後付け製品の中ではやや高めの値段設定だが、センサーの優秀性を考えると妥当だ。消し忘れが多い人、ぜひお試しあれ。

交差点の右左折や車線変更後にウインカーを自動的に消灯してくれる。合図制限違反などで取り締まられるリスクが限りなくゼロに近づく。

ジャイロスコープや加速度センサーを内蔵。アルゴリズムにより消灯機能を作動させる本体はこんなにコンパクト!

上がキット一式で、これに取り付けマニュアルが加わる。なお、装着後に手動でウインカーを消したい場合は、同じ方向にもう一度スイッチを操作すればいい。

(左)ウインカースイッチのストローク量を制限するため、厚さの異なる緩衝材を挿入する(矢印部)。これのセッティングが微妙で、テストでは少々苦労した。根気良く厚さをアジャストしてほしい。(右)ギボシが特殊なため一般的な電工ペンチではやや作業しづらい。自信のない人はショップへ。

【MOVALYSE スマート・ターン・システム】
●税込価格:2万1384円
●ユニット寸法:32×32×45mm ●単体重量:155g
●適合機種:DC12V車(中~大排気量車向け)
●問:カスタムジャパン ☎06-6634-1739 http://www.customjapan.net/
●写真:飛澤慎

「ヤングマシン’18年12月号の見所!」はこちら

Source: WEBヤングマシン

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