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【再掲載】2016年、自動運転はどの「レベル」まで進むだろう

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※2018年1月末にクローズしたcarview!個人というサービスがありました。そこに過去寄稿した記事を再掲載いたします。原文ママなので掲載時とは多少異なる箇所があるほか、名称なども掲載当時のママとなっておりますので、ご留意いただきますようお願い申し上げます。
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10km/h以上での自動操舵は国際的にはNG

2015年秋、東京モーターショーの時期になって、日本の自動車業界は急に「自動運転」がメインテーマとなったような気がします。交通事故をゼロにするというのは、おそらく世界中の自動車メーカーにとって究極の目標だといえますが、事故原因の9割がヒューマンエラーとなれば、うっかりに起因する人間のミスをカバーする運転アシスト機能へリソースを割くことは、事故を減らすための必然で、これからも増え続けるトレンドにあるといえるでしょう。かつて高嶺の花であり、また性能的に批判されることもあったABSやESCについても、いまや標準装備が当然となっていることを考えると、エマージェンシーブレーキやレーンキープアシストが、次世代のスタンダードになることは間違いなく、その先に自動運転があると捉えられるからこそリアリティのあるテーマになっているという印象です。

とはいえ、自動運転の話になると技術論だけでなく、法やインフラの整備が課題として立ちはだかるのも事実。国際ルールでいえば、10km/h以上で自動操舵(機械がハンドル操作を行なうこと)は禁じられているのでありました。そのあたりの改正についても、日本やドイツが中心となって国際的に議論しているようで、現在のところ高速道路でのアシストを前提に、以下の5カテゴリーにわけて話が進められています。

  • カテゴリーA:駐車支援など低速の自動操舵
  • カテゴリーB:車線を維持しつづける自動操舵
  • カテゴリーC:ドライバーの意思を反映した自動操舵
  • カテゴリーD:システムの判断をドライバーが追認する自動操舵
  • カテゴリーE:カテゴリーDの制御を連続的に行なう自動操舵

カテゴリーAは、すでに国際ルールで認められているもので、そこから先の自動操舵における技術指針では、システムとドライバー間の運転の受け渡しフローやドライバーモニタリング(居眠り防止)、そしてハッキング対策もテーマとして挙げられています。自動操舵、自動運転というと様々な問題点を思いつきますが、当然ながらそうした点を無視しているはずはなく、問題をクリアするためのルール作りが行なわれているというわけです。

その中で、日本は先行して自動運転についてルール作りを行ない、高速道路での自動操舵についても積極的に進めています。2015年11月に安倍総理が自動走行システムへの期待と各種整備について発言していますが、東京モーターショーのタイミングでアピールした様々な内容を、2016年にどこまで実行できるかがスタンダードになれるかどうかの別れ目となりそう。そのためには、インフラを含めた道路行政、そして法整備が重要なのは間違いなく、その方向で政府が進んでいることは自動運転のトップランナーとなりえると期待できるのでした。

現時点でも、追従クルーズコントロールとレーンキープアシストを組み合わせたクルマに乗ると、すでに高速道路の部分的な自動運転というのは技術的には実現されていることが実感できます。ステアリングから手を離していると「しっかり監視していない」としてワーニングを発するような安全装置が機能していますが、それが不要になるような改正があれば、自動操舵のユーザーメリットがよりわかりやすくなり、自動運転へ近づいていることが多くのドライバーが実感できるかもしれません。

法整備や技術進化だけでなく、ユーザーが受け入れることも自動運転の普及には欠かせない要素。2020年までに自動走行システムを実用化するのであれば、ユーザー意識の変化も考慮した施策も期待したいと思うのです。
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精進します。
  
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Source: クルマのミライ

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