※2018年1月末にクローズしたcarview!個人というサービスがあります。そこに過去寄稿した記事を再掲載いたします。原文ママなので掲載時とは多少異なる箇所があるほか、名称なども掲載当時のママとなっておりますので、ご留意いただきますようお願い申し上げます。
SAEレベル4の自動運転車両を商用ユースに提供すると発表したが…
近未来の自動車社会、パーソナルモビリティのキーワードといえば「自動運転」。現時点では自動運転のレベル1と呼ばれる運転支援から、レベル2となる部分的な自動化(加減速と操舵を機械が制御するレベル)の実現や普及といったフェイズに感じていたが、アメリカ・フォードから『2021年にレベル4の自律走行車を出す』といった驚きの発表があった。
自動運転のレベル分けは各国やメーカーによって様々だが、フォードの発表によればアメリカの非営利団体であるSAE(ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニアズ)のレベル分けに則ったものということで、一足飛びにレベル4の『高度な自動化』を目指している模様だ。ちなみにSAEでいうところのレベル3とレベル4の大きな違いはシステムのバックアップとして人間が存在しているか否かという点。いずれも特定の運転モードにおいて自動化を行なうものであって、無人で走る完全自動運転(SAEレベル5)とは異なるといえる。
フォードの発表に『operate without a steering wheel, gas or brake pedal』という表記があったので、ステアリングやペダル類のないクルマをフォードが実現するという風にも感じるが、『operate without』を『操作しない』という表現だと捉えれば、まだコクピットに操作系は残りそうだ。また、SAEレベル4の条件を見ると、自動運転システムが対応できない領域も残っていることになるので、おそらくAIにとって難易度の高いシチュエーションや地図データのない道路上などはマニュアル運転をすることになる。そのために操作系は残っているだろうと予想できるが、非常に簡易的なものになってしまう可能性はある。
さらに、ライドシェアのような商用サービス向けに車両を提供すると発表されていることからすると、高速道路などの自動車専用道路に限った自動運転機能ではなく、市街地も自律走行することを期待させる。現時点でフォードが発表している自律走行車は、ルーフにいくつもの空間センサーを付け、車軸センサーも備えるなど試験車両然としたもので実用化目前という印象は薄いが、ロードマップを発表したということは技術的な目処は立っているに違いない。そして、レベル4以上の自動運転に欠かせない責任問題に関わる法整備についても、こうしたハードウェアの発表によって加速することだろう。
一度、事故が起きれば生命に関わるだけに安易にβ版のような導入は難しい自動運転だが、実際に使うことを前提としたときに、どのように議論が活発化するのだろうか。
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精進します。
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Source: クルマのミライ