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【再掲載】自動運転においてはレースが走る実験室になる

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※2018年1月末にクローズしたcarview!個人というサービスがありました。そこに過去寄稿した記事を再掲載いたします。原文ママなので掲載時とは多少異なる箇所があるほか、名称なども掲載当時のママとなっておりますので、ご留意いただきますようお願い申し上げます。
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人工知能を鍛えるには「駆け引き」の経験が大切だ

いまや自動運転技術はクルマの進化においてメインストリームとなっている。完全なる自動運転はまだまだ先とはえ、そうしたテクノロジーがドライバー支援として安全性の向上につながっているのは、未来の話ではなく、現実に進んでいる事象だ。

そういえば、人工知能を搭載した無人レースが始まるといった話題もあった。じつは、こうした話は自動運転の進歩においては非常に重要だ。仮に、すべてのクルマが無人運転になったとして、どこかで全体的に管理するようなシステム(一部の列車では存在している)にするのであれば、自動運転に人工知能を積む必要はないかもしれない。しかし、現実的に公道上にはマニュアル運転されているクルマ、自転車やオートバイ、歩行者などなど様々な利用者が存在している。つまり自律走行が求められる。しかも現実的には、人間同士のアイコンタクトであったり、無言の交渉であったりといった要素は無視できない。むしろ混合交通では、そうした道路上での交渉は非常に重要。そのために自律走行には、人工知能が求められ、交渉を表現できるように進化させる必要がある。もちろん、車々間通信によるダイレクトな交渉というのもあり得るが、マニュアル運転と自動運転が混在する中では無言の交渉というのは必要になってくる。

そう考えると、人工知能による実際のレースというのは「走る実験室」として大いに意味があるのではないだろうか。異なるプログラムを受け、成長する人工知能同士が、サーキットにおける駆け引きを瞬時に判断することで、交渉術は鍛えられることだろう。実際にレースをせずとも経験を積むこともできるだろう。そして、将棋や囲碁がそうであったように、最終的には人間と競うことになるだろうが、そこまで人工知能が成長すれば、公道での交渉も十分にこなせるだけの判断力を身に付けたといえるだろうし、人工知能による自律走行に対する信頼性も上がってくるはずだ。

また、レースのできる人工知能が生み出される過程において、サーキット走行をアシストする機能がスポーツカーに搭載されることも考えられる。機械に頼らないのがスポーツ走行という考え方もあるだろうが、レーシングカーにおいてもGT3マシンではABSやトラクションコントロールシステムが搭載されている時代。いまや電子制御は欠かせない要素となっている。もしレーシング的な自動運転が発展していくとすれば、その過程において、ドライバーをアシストとしてくれる機能が生まれるのではないだろうか。

現在のスポーツカー、とくに富裕層向けのスーパースポーツは扱いやすいことも商品性として重要なのは言うまでもない。つまり、そうしたモデルにおいてはレーシングシチュエーションでドライバーを支援する人工知能を搭載することに意味があるかもしれない。人工知能とまでいかなくとも、レーダーによって先行車との距離を計測、有効なスリップストリームを教えてくれるシステムや、カメラと車両情報を元にステアリングの最適な切り方を指南してくれるシステムなどは、現在の先進安全システムの応用として想像できるところで、センサー情報によってドライバーのスキルを磨くことも、これからのスポーツカーにとって、ひとつの要素になるかもしれないと、思うのだ。

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精進します。
  
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Source: クルマのミライ

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