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【再掲載】ヘッドライトの自動点灯の是非を問うフェイズは終了している?

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※2018年1月末にクローズしたcarview!個人というサービスがあります。そこに過去寄稿した記事を再掲載いたします。原文ママなので掲載時とは多少異なる箇所があるほか、名称なども掲載当時のママとなっておりますので、ご留意いただきますようお願い申し上げます。
autolight
マナーやスキルアップが期待できないと判断されたゆえの自動化への流れ

将来的には自動運転へ向けた流れが着々と勢いを増していると感じる今日このごろ。プリクラッシュブレーキや自動点灯ヘッドライトの標準装備化について政府が検討していることが報道されている。こうしたニュースに対する反応として「安全性能が高まるのであればウェルカム」という肯定的な意見と、「なんでも自動化するとドライバーが緊張感なくしてかえって危ない」といった否定的な見解が出てくるのは、かつてABS(アンチロックブレーキシステム)やESC(横滑り防止装置)が標準化される際にもあったもので、まさに歴史は繰り返す、と感じる。

たしかに否定的な意見にも一理ある。機械よりも優れたドライバーにとっては、車両側の介入は自分の意思と反してしまうことがあり、逆に安全とはいえないと感じる面もあるのだろう。ただし、ABSを例にあげれば、パニックブレーキでもロックコントロールをできるだけのスキルを持っているドライバーは現実的にわずかであって平均的なドライバーにとっては機械制御のほうが、危険回避につながる確率が高いとされたから標準化が進んだといえる。実際、標準装備されることでメカニズムも進化した。初期のABSと較べて、現代のそれは格段にレベルアップしていると感じるベテランドライバーも多いのではないだろうか。

最近、話題となっているヘッドライトにおいても、何年も前から早めの点灯をうながすキャンペーンが実施されてきた。その上で、自動点灯化を検討するということは、マナーアップだけでは解決しないと判断されてしまったということなのだろう。照らすためのヘッドライトではなく、薄暮時において自車をアピールするためのヘッドライト点灯のタイミングというのはドライバーの感覚で判断するのは難しい面もあるため、仕方ないといえるだろう。

マナーやスキルアップに積極的なドライバーにとって、こうした判断は自身の努力を否定されたような気がするかもしれないが、そうしたマインドを持たないドライバーが多数派でないと捉えられてしまう状況である限りは、安全装備の標準化は自然な流れであろう。そして、標準装備化に進むのであれば、自動点灯タイミングの最適化や電力消費抑制について、より進化することも期待したい。

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精進します。
  
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Source: クルマのミライ

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