クルマのミライ
いったん入力電圧3.3Vまで下げて、そこから昇高圧をして各電装品に供給する自動車向けのマイコンやNORフラッシュメモリの大手、サイプレス セミコンダクタ社のメディア向けデモンストレーションイベントが先日開催されたのでした。自動車メーカーやサプライヤーを取材するだけでは見えない、自動車の奥の奥が見える機会としては間もなく開催される「人とくるまのテクノロジー展」もあるのですが、一社だけのイベントはじっくりと製品を見れること、またメディア向けなのでしっかりとエンジニア氏が対応いただけるのがありがたいところ。展示されている製品は、どれも興味深いものだったのですが、その中のひとつが、こちらの車載PMIC(電源IC)。バッテリーの電圧変動に強い電源ソリューションであります。展示されていたのは3チャネルの電源ICで、バッテリーからの電力を3系統にわけて出力するタイプ。たとえばメータークラスター、制御マイコン、ヘッドアップディスプレイといった系統ごとに異なる電圧でアウトプットすることができるのです。そして、安定供給のポイントは、バッテリーからの電圧をいったん3.3Vまで降圧して、そこから昇降圧している…
続きを読む>>縁の下の電源IC、バッテリー電圧が降下してもメーターを活かす