1月12日から14日まで幕張メッセで開催される東京オートサロン2018。チューニングカーやカスタムカーの祭典でもある東京オートサロンでは様々なカスタマイズが施されたクルマたちが大集結します。本当に様々なカスタムカーが集まる東京オートサロンですが、その中でも大きな注目、というよりも異彩を放つであろうクルマを紹介しましょう。
このマットブラックとカーボンパターンのコントラストが渋過ぎるハイエースは、東京オートサロンに出展される多くのカスタムハイエースの中でも特に異彩を放つ存在となるでしょう。
外装はエアロがビシっと決まってかなりのカッコよさを見せ付けてくれるこのハイエース。
リアスポイラーはURASのカーボン。そして大きく張り出したオーバーフェンダーも圧巻!
このオーバーフェンダーを着けた状態でもスライドドアが機能する、そして電動オートドアとしての機能するというのが大きな特徴。
内装はレカロの6座!シートレールからマウント類まで特注の逸品。カスタムハイエースの中でもここまでスポーティーに振った作り込みはなかなか見かけません。
スポーティーな雰囲気を盛り上げるためにはステッカーやエンブレムは欠かせませんが、この「VR38」というエンブレムはちょっと違和感。ハイエースはトヨタなのにVR38は日産じゃないか!
このエンブレムの秘密は運転席のシート下にぶち込まれたこのエンジン!なんと日産GT-R R35のVR38DETTエンジンがぶち込まれていたのです。
最速のハイエースを目指して作られているこのハイエース、VR38エンジンによって500馬力のバケモノに!
東京オートサロン出展のために引っ張り出されてきたためにエンジンがやっと収まった状態ですが、それでもノーマルGT-Rと同じ出力だとのこと。完成形は800馬力以上を目指したいとのことです。
長いボンネットが前提で設計されているVR38エンジンをハイエースに積むということで特に苦慮したのは冷却系。配管類はすべてワンオフ。インタークーラーはバンパー埋め込みの剥きだし。ここまでやってやっとまともに冷却できるようになったとのこと。
マフラーはR35GT-Rのノーマルマフラーを加工して取り付け。触媒やサイレンサーはR35GT-Rのものを流用。そのためハイエースの床下も大きな変更が施されています。
そしてオドロキはトランスミッション。なんとハイエースのノーマルミッションをVR38に取り付けられるように大改修。接合部の溶接跡が生々しい。それにしても、ハイエースのノーマルミッションでVR38のトルクに対応できているところにオドロキです。
VR38の強力なトルクに対応できるように19インチのADVAN NEOVA。ブレーキもAPのレーシングスペックなシステムを装着。
このとんでもないゲテモノともいえる超弩級のハイエース。ただ見ているだけでは面白くない!ということでレーシングドライバーでもある塚本奈々美さんに実際にロードインプレッションをしていただきました。
「トリプルのレーシングクラッチだから踏み幅が狭い!」「なんですか、このトルクは!」などオドロキの連続でした。
この超弩級のハイエースは東京オートサロン2018のVITABONブースに展示されます。もう絶対に必見の一台といえるでしょう。
(写真・動画・文:松永和浩)
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Source: clicccar.comクリッカー