2018年11月4日(日本では5日)、ドゥカティがミラノショーに先駆けてプレスカンファレンスを実施し、パニガーレV4R(PANIGALE V4R)などの2019年モデルを初公開した。
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大幅刷新したディアベル1260/S
すでにパニガーレV4RとパニガーレV4Sコルセは、当WEBでも紹介しているが、それ以外のドゥカティの2019年モデルの見どころは、フルモデルチェンジを果たしたディアベルとハイパーモタードだろう。ディアベルは2010年のミラノショーで発表され、その独自のキャラクターとデザイン、スポーツネイキッドを彷彿とさせるハンドリング、高性能なエンジンで衝撃を与えたモデルで、それが第2世代となるディアベル1260に生まれ変わった。
エンジンは、従来の1198.4㏄からテスタストレッタDVT 1262㏄に更新され、最高出力159ps(117kW)/9500rpm、最大トルク13.1kgーm(129Nm)/7500rpmを発揮する。また、鋼管スチール製トレリスフレームを備えた新たなシャーシは、ディアベルのトレードマークとなっている240mmのワイドなリヤタイヤ(ホイール径は17インチ)とマッチさせ、スポーティなハンドリングや深いバンク角に加え、快適性も両立。さらに、ボッシュ製コーナリングABSを搭載したことにより、安全性も高められた。
ディアベル1260には、よりスポーティな「S」バージョンも用意されている。Sには、フロントおよびリヤにオーリンズ製フルアジャスタブルサスペンションを採用し、専用のホイール、パフォーマンスが引き上げられたブレーキシステムやアップ&ダウンに対応するクイックシフターを標準装備している。
ハイパーモタード950/SP
続いてのフルモデルチェンジとなるモデルは、ハイパーモタード950。全面的に見直されたエルゴノミクス、最先端のシャーシセットアップと電脳装備が特徴となる。先代モデルと比べて4kg軽量化された新型ハイパーモタード950は、従来の937ccテスタストレッタ11°L型2気筒エンジンを搭載し、114psに強化されたエンジンと新しいエレクトロニクスにより、よりスムーズなコントロール性を実現している。そして、より高いパフォーマンスを備えたハイパーモタード950SPは、フラットなシート、ホイールトラベル量が増したオーリンズ製サスペンション(バンク角も3度増加)、マルケジーニ製鍛造ホイール、アップ&ダウン対応のクイックシフターを搭載している。
新型ムルティストラーダ950S
ドゥカティ製マルチバイクの最小モデルに大幅なアップグレードを施したムルティストラーダ950Sも新登場。この新型は、セミアクティブの電制御サスやボッシュ製コーナリングABS、アップ&ダウン対応のクイックシフター、フルLEDヘッドライト、5インチTFTカラー液晶ディスプレイ、クルーズコントロール、バックライト付きスイッチといった、安全性を高める装備を搭載。また、上位モデルの1260に装着されているサイドウイングを受け継ぐことで、フロントまわりをスリムな形状としている。
「ドゥカティ新型2019パニガーレV4Sコルセ(PANIGALE V4S Corse)が発売に」記事はこちらへ。
「2019新型パニガーレV4R(PANIGALE V4R)は221ps/193㎏でウイング付き」記事はこちらへ。
Source: WEBヤングマシン