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XSR700がFZR750似のドラッグレーサーに

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2018年5月15日、ヤマハとカスタムビルダーがコラボして展開するYard Built custom=ヤードビルトカスタムの最新作が発表された。ベルギーのWorkhorse speed shopがXSR700をベースにドラッグレーサーを製作。これは5月19~20日にイタリアで開催される旧車イベントのレースに参戦することが決まっている。

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カラーはテック21ではなくゴロワーズ

往年のバイクファンであれば誰もが知っている1985年鈴鹿8耐のドラマ。2位に大差の独走状態だった平/ケニー組のFZR750(OW74)が残り約1時間というところでマシンが息の根を止めた。約1か月後にそのマシンは耐久レースの盛んなフランスに運ばれボルドール24時間に参戦。カラーリングをゴロワーズブルーに塗り替え、ポールポジションを奪取し独走態勢を築きながらまたもやリタイヤしてしまった。このXSR700ドラッグレーサー改が纏っているカウルにはそのようなドラマが秘められているのだ。ほとんどXSR700の原型は留めておらず、メインフレームと前後ホイールにその面影が残されているのみだ。

【Workhorse speed shop XSR700改】倒立にコンバートしたFフォークを深く沈め、100mmロングのスイングアームでロー&ロングスタイルのドラッグレーサーとしたXSR700。溶接でパイプを組み立てて曲げを作ったフルエキゾーストは見事。カウルはアルミ板でハンドメイドされたものだ。

排気量の差はニトロでカバー

このマシンが参戦するレース「Sultans of Sprint」ではXSR700は最小排気量になるという。その分軽量な車体でカバーしつつ、パワートレインはカウンターウエイトを削りスロットルボディを改良。さらにコントローラーで電子制御されたNOSシステムを搭載して対抗する構えだ。ネオクラカスタムでも中身は本気。スタイルとパフォーマンスの絶妙な組み合わせとしている。

オイルラインを変更しヘッドライト部分にオイルクーラーを設置するのは旧車レーサーでは定番。ハンドルはタイトに絞られており、大バックステップのドラッグレーサーならではのシフターボタンは左ハンドル下にある。NOSシステムはシート下にセットし、次世代電池として有力なカーボンバッテリーをシート手前に置いている。

【FUJIMI 1/12 BIKE12 ヤマハ FZR750 OW74 1985年 #6 価格:5184円】マシンの製作者であるBrice Hennebert氏がフジミのプラモデルを組み立てている様子をYouTubeで見ることができる。外装デザインのイメージはここから得たのだろう。

ニュース提供:欧州ヤマハ

Source: WEBヤングマシン

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