進級や進学さらには就職と、4月から始まった新生活を前に運転免許を取得した方は少なくないでしょう。とはいえ最初は誰でも不安。慣れ親しんだ道でも、いざクルマで走ると全く別の土地のような感覚に陥ってしまいますし、そんな状況では正確な判断は難しいものです。
そんな不安を少しでも解消してくれるのが、自動車の安全装備です。自動ブレーキをはじめ、様々な安全装備が普及していますが、メーカーや車種によってシステムが異なります。そこで今回は、手頃な軽自動車の中から最新の安全装備を備えたモデルをピックアップしてご紹介致します。
ホンダ・N-BOX/N-BOXカスタム
まずは2017年4月〜2018年3月で22万34449台を販売し、軽自動車だけでなく普通車も含めて販売台数ナンバー1に輝いたホンダ「N-BOX」です。箱型のボディがもたらす広大な空間もさることながら、安全装備も特徴のひとつ。
全車に標準装備されるホンダセンシングは、対象の位置と速度を把握するミリ波レーダーと対象の形や大きさを識別する単眼カメラを併用しており、前方車両や歩行者との衝突を回避・被害軽減を行なう衝突軽減ブレーキや、車線内を走行できるようにステアリング操作を支援する車線維持支援システム、適切な車間距離を保ちつつ前走車を追従するアダプティブクルーズコントロールなど、全部で10種類もの機能が搭載されています。
スズキ・スペーシア/スペーシアカスタム
「N-BOX」と同じく、箱型ボディで注目なのが「スペーシア」です。安全装備の「スズキセーフティサポート」はレーダーと単眼カメラを併用して前方の状況を把握し、前走車と歩行者との衝突を予防もしくは被害を軽減させるほか、車線をはみ出しそうになると警告を発する車線逸脱警報機能を装備。ただし、高速道路での巡航に役立つ前車追従機能はなし。
その一方でクルマの周囲360°を立体的に表示する3Dビューや運転に必要な情報をフロントガラスにカラーで映し出すヘッドアップディスプレイを採用。咄嗟の瞬間だけでなく、普段の運転時からドライバーをアシストしてくれます。そのほかにも、軽自動車では珍しいハイブリッドを設定。発進時など負担が大きい場面でモーターアシストが働いて燃料の消費を抑えます。JC08モード燃費は最良で30.0km/Lを達成。
ダイハツ・ミライース
最後に紹介する「ミライース」は安全装備だけでなく車両本体価格の安さも特徴のモデルで、安全装備「スマートアシストⅢ」搭載車で90万7200円〜。
フロントウィンドウに2つのカメラを設け、人の目のように前方の捉えて、車両や歩行者との衝突を回避・被害軽減を行なうほか、車線も検知し約60km/hで走行中にはみ出しそうになると警報を発します。さらに、リヤバンパーに内蔵されたソナーと合わせて車両周囲の障害物を検知し、万が一ブレーキの踏み間違いによる急発進を抑制します。
(今 総一郎)
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