CR-Vからポップアップルーフ仕様のミニバンへ買い替えるには、かみさんが提示した3つの命題を解決しなければなりません。そこでまずは、中古車のボンゴフレンディ・オートフリートップとステップワゴン・フィールドデッキを展示販売しているマツダ系中古車店にかみさんを連れ出しました。
まず最初の命題である「グータラ親父が本当に宿泊キャンプに行くのか?」についてです。
かみさん自身が両車に乗り込んで、あれやこれやと試すうちに「ポップアップルーフとフルフラットシートって、楽しそう。これなら、宿泊キャンプも簡単にできそうね!」とのコメント。
予想以上にポジティブで驚きましたが、実際に2種類のクルマの装備を比較できたこと、そして子ども達が車内で本当に楽しそうにしていたことが、イメージを増幅させてくれたようです。まさしく「百聞は一見に如かず」で、「グータラ親父の弱点」をクリアことができました。
次に「かみさんにミニバンが運転できるのか?」について。
キャブオーバーのボンゴフレンディでは、運転席に座った瞬間から「ダメ!姿勢が高いし全長が長すぎ。ミニバンは、怖くて運転できないよ〜。」と言い出し、あえなく断念。ボンゴフレンディは電動開閉式のポップアップルーフや室内カーテンなど、キャンパーとして非常に完成度が高く魅力的な機能を備えていたのですが、ここで脱落してしまいました。
ミニバンが運転できないという重苦しい雰囲気の中、ボンゴフレンディに続いてステップワゴンの運転席に座ると、一転して「あれっ、いけるかも?」とかみさん。実際に運転させてもらうと「あっ、これなら大丈夫」「だって運転感覚がCR-Vと同じなんだもん!」とのコメント。
そうなんです! CR-Vとステップワゴンは、プラットフォームやパワートレーンを共有する兄弟車なのですね。姿形は違えども、運転感覚は本当に同じで、筆者も「血はここまで争えないものか!」と実感するほど。思いがけない追い風が吹き、2番目の課題もクリアできました。
最後は「新車から5年を待たずしてCR-Vを買い替えるのか?」という経済的な課題です。
ダメもとで買い取り専門店に持ち込んだところ、新車価格2百万円強のCR-Vに、5年弱で半値近い買い取り価格が付きました。2000年当時としては高取りでビックリしたのですが、CR-Vは中古車市場で人気があり、夏休み前のSUV需要が最も多い時期であり、サンルーフ付きの禁煙車で程度の良いことが、買い取り価格を後押ししたとのことでした。
なお中古車店で見たステップワゴン・フィールドデッキは、我が家では利用頻度の少ない4WD仕様で走行距離も出ていました。そこで「キャンプなら、安上がりだよ!」「新車の増額分なんて、すぐに回収できるよ!」と口説き、遂に新車購入の了承を得ることに成功! そしてCR-Vを購入したホンダディーラーで下取りと新車値引の相談をしたところ、大いに奮発してもらえたので、3番目の経済的な命題もなんとか乗り越えることができました。
こうしてかみさんの3つの命題をクリアするに至ったのですが、そのうち2つは、まるでCR-Vが救世主のように解決し、ステップワゴン・フィールドデッキへ導いてくれました。そこでCR-Vに感謝を込めて、ステップワゴン・フィールドデッキのナンバープレートには、CR-Vの4桁ナンバーを継承することにした次第です。
次回は、「ポップアップルーフの特徴」について紹介します。
(星崎 俊浩)
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https://clicccar.com/2018/04/08/575678/
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