※2018年1月末にクローズしたcarview!個人というサービスがありました。そこに過去寄稿した記事を再掲載いたします。原文ママなので掲載時とは多少異なる箇所があるほか、名称なども掲載当時のママとなっておりますので、ご留意いただきますようお願い申し上げます。
自転車用ヘルメットでは細く硬いAピラーから頭部を守り切れない?
いまや幹線道路でもサイクリストを多く見かけるようになりました。近所のお買い物用自転車とは異なるスポーツサイクルであれば原動機付のモビリティと遜色ないスピードを出すこともできますし、それでいてゼロ・エミッションなわけですから、健康促進の面からもサイクリストが増えているのは時代の要請なのだともいえるでしょう。
しかし、速度が高いということはそれだけ危険性も増すということになります。多くのサイクリストがヘルメットを装着しているのは自己防衛の意識でしょうが、一方でサイクルジャージなど薄着なの格好は傍から見ていても事故の際のダメージが心配になります。
ところで、サイクリストの事故といえば、自動車との接触では意外な危険性があるという話を耳にしたことを思い出します。それは自動車のAピラーの攻撃性。衝突安全性と視界の拡大を両立するために、Aピラーは細く硬くなる傾向にあります。そして、走行中のサイクリストとクルマの接触事故では、頭部がAピラーにぶつかることも少なくないのだそうです。そうなったときに、通常のサイクリスト用ヘルメットでは保護能力が不足するという研究結果もあるほど。地面との衝突では頭部を守ることはできても、Aピラーとまともに当たってしまうと脳への衝撃が大きく、非常に危険という話なのでした。
だからといって、Aピラーの強度を落とす(すなわち、クルマの安全性を落とす)というわけにはいきません。一方で、サイクリスト用ヘルメットでも学生がかぶっているような、いわゆる通学ヘルメットであればAピラーの硬さにも対応できるという話もあります。だからといって、現在のスポーツサイクルに乗っているユーザーが、通学ヘルメットタイプに変えるというのは、ユーザーマインドからして難しいようにも思うのです。
さて、Aピラーを柔らかくすることも難しい、ヘルメットを大きくすることも難しいとなれば、期待できるのは何らかの電気的デバイスでありましょう。すでに歩行者保護エアバッグというデバイスがあり、間もなく登場するスバルの新型インプレッサ(全車に同デバイスを標準装備!)ではAピラーの大部分をカバーする形状となっていますから、サイクリストの頭部保護性能も期待できそう。ただし、インプレッサの場合は歩行者保護エアバッグを展開するためのセンサーはフロントバンパー内側に備わっているので、フロントフェンダー部分でサイクリストと接触したような事故では展開できないといいます。しかし、エアバッグによってAピラーのカバー範囲を広げ、展開するセンサーを増やすことは技術的には可能といえるでしょう。
いまや自動車の安全要件に「歩行者保護」は欠かせないものとなっていますが、今後は「サイクリスト保護」ということも考えなければいけないのかもしれません。すでに衝突回避ブレーキではサイクリストを認識できるシステムも増えています。もっとも、サイクリストは公道上(道路交通法の下に)においては、『車両』として扱われますので、感情論は別として、制度として保護する対象とすべきかどうかの議論は起きてくるかもしれませんが…。
なお、上の画像は新型NSXのボディシェル。三次元熱間曲げ焼入れ超高張力鋼板による細く強いAピラーが印象的です。
—————–
精進します。
//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
amzn_assoc_ad_type =”responsive_search_widget”; amzn_assoc_tracking_id =”blogduogate04-22″; amzn_assoc_marketplace =”amazon”; amzn_assoc_region =”JP”; amzn_assoc_placement =””; amzn_assoc_search_type = “search_widget”;amzn_assoc_width =”auto”; amzn_assoc_height =”auto”; amzn_assoc_default_search_category =””; amzn_assoc_default_search_key =””;amzn_assoc_theme =”light”; amzn_assoc_bg_color =”FFFFFF”; //z-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?ServiceVersion=20070822&Operation=GetScript&ID=OneJS&WS=1&Marketplace=JP
精進します。
//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
amzn_assoc_ad_type =”responsive_search_widget”; amzn_assoc_tracking_id =”blogduogate04-22″; amzn_assoc_marketplace =”amazon”; amzn_assoc_region =”JP”; amzn_assoc_placement =””; amzn_assoc_search_type = “search_widget”;amzn_assoc_width =”auto”; amzn_assoc_height =”auto”; amzn_assoc_default_search_category =””; amzn_assoc_default_search_key =””;amzn_assoc_theme =”light”; amzn_assoc_bg_color =”FFFFFF”; //z-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?ServiceVersion=20070822&Operation=GetScript&ID=OneJS&WS=1&Marketplace=JP
Source: クルマのミライ