2017年11月のミラノショーでモデルチェンジした新型が発表されたトレーサー900と新たに追加されたトレーサー900GTが、2018円3月13日に国内で正式発表された。スタイルを一新させた以外にも、従来国内仕様はMT-09トレーサーという名称だったものを2018年型からトレーサー900に改めた。
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GTはパニアなしでの発売が決定
ハードパニアが装着できるようになり、ツアラーモデルではトップエンドとなるFJR1300A/ASに準じる位置づけになりそうな新型トレーサー900/GTは、FJRシリーズと同じように国内では上級グレードのパニアケースは標準装備とはせずに発売する(トップ写真は欧州仕様)。国内ではFJRのパニアケースはワイズギアから発売されており、それを同じ展開となるだろう。価格は従来型の106万9200円に対して2018新型はトレーサー900は、4万3200円アップの111万2400円、GTは12万9600円アップの119万8800円。発売日は、STDが4月20日、GTが6月15日と発表された。
従来型のイメージを踏襲しつつ刷新
刷新された外観は一見分かりにくいものの、よく見ると従来型との共通パーツはほぼ皆無で、燃料タンクとヘッドライト以外の外装部品はほぼ全て刷新されている。さらに、形状を改めたスクリーンは片手で調整可能となり、前後のシート形状も変更。グラブバーや前後のステップも変更されるなど、デザイン変更とともに機能面のリファインも行われている。
プチFJR? 旅チカラ大幅アップの「GT」
追加された上級仕様のトレーサー900GTは、ボディ同色のハードパニアケースや油圧プリロードアジャスター付きのリヤショック、オートクルーズ、グリップヒーターなどの追加によってツーリング能力をより高めたモデル。TFTフルカラー液晶のメーターや、アウターチューブがゴールドとなるフルアジャスタブル倒立フロントフォーク、アップ対応のクイックシフターなども装備されている。FJR1300が欲しいけれど、ちょっと大き過ぎるし……などというユーザーにはピッタリのハズ。
トレーサー900の特徴(リリースより)
マイナーチェンジを行った「TRACER900 ABS」は、“Two Sides of the Same Coin: Sports and Travel”を開発コンセプトに、高いスポーツ性はそのままに、より快適な乗り心地とツーリング機能の強化を行いました。主な特徴は、1)形状変更/表面積の拡大により、高速走行などでライダーへの風の影響を抑える新型フロントスクリーンの装備、2)機敏な走行を支える新設計ハンドルバー/ブラッシュガードの装備、3)ツーリングモデルならではの快適性に貢献する新しい前後シートの設定、4)サイドケースの装着に配慮しながら、サイドカバー形状と調和したサイドケース用マウントの設定、5)60mm延長により、高速走行時、旋回時の優れたトラクションを支える新設計の高剛性リアアームの設定、6)優れた整流効果など快適なツーリング性能を生み出しながら、質感を高めた新しいスタイリング などです。
トレーサー900GTの特徴(リリースより)
上級バリエーション「TRACER900 GT ABS」は標準モデルをベースに、1)サスペンション性能の向上および調整範囲を広げるフルアジャスタブルフロントフォークの搭載、2)ライダーの好みに合わせてプリロード調整可能なリモート操作機構採用のリアサスペンションの搭載、3)様々な情報を表示するフルカラーTFT液晶マルチファンクションディスプレイの採用、4)長距離走行の疲労を軽減し快適なライディングを支援するクルーズコントロールシステムの採用、5)グリップウォーマーの搭載 などにより、スポーツツーリング性能の充実を図りました。
*1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
*2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
*3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
Source: WEBヤングマシン