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Lamborghini Urus ST-X Concept
従来型から25%軽量化。
SC18アルストンのサプライズ・デビューの興奮もまだ残る中、ランボルギーニはさらなるニュースをヴァレルンガ・サーキットからS世界に向けて発信した。それはSSUV=スーパー・スポーツ・ユーティリティー・ヴィークルという新しいカテゴリーを名乗って昨年誕生した、ウルスをベースとするコンペティションモデルを示唆するコンセプトカー「ウルスST-Xコンセプト」だ。
ウルスが持つ潜在的なパフォーマンスについては、プレミアムSUVの中でも特に注目される存在だったが、このST-Xコンセプトは、オリジナルにウルスから実に25%もの軽量化を実現すると同時に、スチール製のインテグレーテッド・ロールケージを採用することで、さらに剛性を向上。同時にFIAの定める安全基準を耐火基準とともにクリアするというものだ。
ランボルギーニ・チェントロスティーレのチーフスタイリスト、ミィティア・ボルケルトは、ウルスのデビュー時に、それがルーフスポイラーなどを一切持たない、いわゆるプレーンな造形であることの魅力を強くアピールしていたが、さらにその先にはこのようなストーリーがあることを、誰が想像できただろうか。そのアグレッシブなエクステリアデザインは、レースカーとしてではなく、ロードカーとしても大いに魅力的ではないか。
ちなみにフロントに搭載される4リッターのV型8気筒ツインターボエンジンのスペックは、最高出力で650psとロードモデルに等しい。スクアドラ・コルセは、2019年にはこのST-Xコンセプトをベースとした生産型を発表。2020年にはワンメークレースの開催も計画しているという。SSUVのウルスによるレースが実現すれば、そのインパクトは相当に大きいだろう。
REPORT/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)
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Source: clicccar.comクリッカー