2018年11月5日、ヤマハがミラノショープレスデーを前にプレスカンファレンスを実施し、2019年モデルを新たに発表した。今回初公開となったモデルは、300㏄の3輪スクーターのプロトタイプなど多数。ここでは、新型Ténéré700(テネレ700)を紹介しよう。
MT-07エンジンのアドベンチャーがついに製品化
MT-07の689㏄並列2気筒エンジンを採用したアドベンチャーモデルの市販版がついに正式発表された。2016年のミラノショーで公開されたT7コンセプトに始まり、翌2017年ミラノショーではプロトタイプのTénéré700 World Raid(テネレ700ワールドレイド)に進化。2018年は、オーストラリア、アフリカ、南米、ヨーロッパでデモ走行的なテストを重ね、ついに2018年のミラノショーで製品仕様が登場となった。
4つのプロジェクターLEDヘッドライトを特徴とするT7コンセプトのイメージはテネレ700になっても不変で、プロトタイプのワールドレイドからはマフラーがノーマルになった程度の違いしか見られない。フレームはダイヤモンド形式のMT-07系とは異なり、新作のダブルクレードル形式とし径43mmの倒立フォークやアルミ製スイングアームを装備するなどして基本性能を向上させている。ホイールはフロント21インチ&リヤ18インチで、本格的なオフロードタイヤを装着することが可能。そのオフ性能についてはこれまでのテスト動画で疑う余地はないだろう。
テネレ700の主な技術的特長
•4ストローク689cc CP2並列2気筒エンジン
•新しい鋼管ダブルクレードルフレーム
•スリムかつコンパクトで人間工学に基づいたボディとシート
•4つのLEDヘッドライトと2つのLEDポジションライトを備えたラリーフェイス
•調整可能な径43mmのフロント倒立フォーク(トラベル210mm)
•プリロードがリモート調整可能なリンク式リヤサス(トラベル200mm)
•テーパーハンドルバーを備えたラリースタイルのコックピット
•フロント21インチ/リヤ18インチの軽量スポークホイール
•350km+リザーブの16リットル燃料タンク
•コンパクトなラリースタイルの多機能メーター
•切り替え可能なABS(オフにすることも可能)
•ライダーを保護するスクリーンとハンドガード
「ミラノショーでのヤマハの注目、Tenere700(テネレ700)は11月5日に市販版が発表」記事はこちらへ。
「“コンセプト”から“プロト”に進化したテネレ700」記事はこちらへ。
Source: WEBヤングマシン