2018年9月5日 3:49 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO34996320V00C18A9000000?s=2
【ストックホルム=深尾幸生】独ダイムラーは4日、高級車「メルセデス・ベンツ」で、電気自動車(EV)新ブランド「EQ」の第1弾となる「EQC」を発表した。2019年夏に欧州で発売し、米国や日本にも広げる。満充電での走行距離は400キロメートル以上。価格は19年春に公表する。19年から高級車メーカーを中心に始まるEVの新型車ラッシュの口火を切った。
ストックホルムで開いた発表会でダイムラーのディーター・ツェッチェ社長は「メルセデスの新時代の夜明けだ」と力をこめた。ダイムラーはこれまでも小型車「スマート」のEVなどを販売しているが、本格的なEV参入となる。
EQCは多目的スポーツ車(SUV)タイプのEV。2つの電気モーターを搭載し、5.1秒で時速100キロメートルに達する加速力を持つ。車内には大型のディスプレーを備え、「80%まで充電して」などと声で操作ができる。
ドイツ北部のブレーメンと中国の北京で生産し、19年末に中国、20年の初めまでに日本、20年の初めに米国でそれぞれ発売する。価格は未公表だが4万ユーロ(約520万円)弱からの既存SUV「GLC」よりやや高く、米テスラ「モデルX」の約8万ユーロより安いという。
ダイムラーは22年までに100億ユーロを投資し、10車種以上の新型EVを発売する計画を掲げている。小型車「Aクラス」相当の「EQA」や大型の「EQS」などを今後相次いで発売する。
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Source: 新型車情報局