2018年9月2日、カワサキが231psにパワーアップを果たした2019年型NinjaH2カーボンが、国内販売予定であることを発表した。価格や発売日については、「準備が整い順次配信」するとされている。
国内仕様はH2カーボンのみ?
2輪初のスーパーチャージャー(SC)を搭載するH2/R。デビュー5年目の’19で戦闘力と利便性を一段とアップした。公道版のH2は、’18年に登場したH2SXのバランス型SCで得たノウハウやパーツを活用し、高効率化を促進。従来から26㎰増となる怒濤の231psを達成した。ただし、H2がバランス型SCを採用したわけではなく、究極の加速を目指した元来のコンセプトを貫く。最新型ブレンボキャリパーや新作タイヤなど足まわりの強化にも余念がない。小キズを自己修復する特殊コーティングも特筆すべき変更点。2輪市販車初採用となり、一部の4輪車で用いる同様の塗装は修復に数週間かかる場合があるのに対し、より短時間で済む。また、同社初のブルートゥースによるスマホとの接続機能もトピックだ。
さらに、9月2日に発表されたリリースには、国内販売予定モデルとして「Ninja H2 CARBON(カーボン)」の名前が登場。価格や販売時期は未発表だが、SC搭載モデルとしては2018年のH2SX/SEに続き国内仕様が設定されることが確実となった。従来の逆輸入より諸費用が抑えられ、ETC2.0の標準装備などが期待できる! 尚、レーサーのNinja H2Rもこれまで同様国内販売されることが決まっている。
新型H2が世界記録達成! ボンネビルで337km/h!
8月上旬、アメリカのボンネビル ソルトフラッツで開催される最高速競技=スピードウィークにカワサキのTeam38(チーム38)が新型H2で参戦。209.442mph(約337km/h)でP-PB1000クラスの世界記録を樹立した。2015年、2016年はNinja H2Rでスピードウィークに参戦したチーム38は、2018年は公道版のNinja H2をマシンに選んだ。2015年は乾燥湖底が雨でゆるみ、大会は中止。代わりにモハベ空港での開催に切り替えられた。そして、2016年はソルトフラッツの全長8マイル(約12.8㎞)のロングコースとショートコース(約8㎞)を駆け抜け、354km/hという記録を残している。今回は、310psのレーサーH2Rに対して231psの公道版H2でのチャレンジだったが、それでもH2Rの17km/h差まで迫ったのだ。
ニュース提供:カワサキ
Source: WEBヤングマシン