2017年からこれまでに、TNGAによる新型車が7モデル発売されているが、吉田氏はそれぞれでかっこいいデザインや気持ちのいい走行性能、
先進的な安全装備などを備えており、ユーザーなどから高く評価されているとコメント。
さらに中型クラスの「プリウス」「C-HR」「カローラ スポーツ」はすべて同じ“TNGA部品”を採用しており、セダン、SUV、ハッチバックなど、
さまざまなボディバリエーションを派生させる時の開発、生産が容易になっていると解説した。
その半面、ユーザーからは「いいクルマになったけど、価格が少し高くなった」との指摘があることを現状の課題として認識しており、大幅な性能向上や先進安全装備の充実などを行なって商品力を高めているが、
まだ「お客さま目線」になりきれていないと自己分析した。さらに今後は各国で規制強化が想定され、クルマの情報化や知能化、
電動化といった技術の進歩が進んでいく中で、トヨタが生き残っていくためには競争力の強化やスピードアップ、経営基盤の強化が必要になると吉田氏は解説。
今後はこれまで以上に商品とTNGAの強化、先行技術開発、愚直な原価低減、開発現場へのTPS(トヨタ生産方式)導入などを行なってTNGAを進化させていくとした。
今後の展開として吉田氏は、TNGAモデルの市場導入をさらに拡大。2020年ごろまでに、トヨタで販売する約半数の車両をTNGAモデルに切り換えるという計画を披露。
このためグローバルに展開している約30の工場でTNGAモデルの生産を行なうとした。
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Source: 新型車情報局