2018/7/31 7:30 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33599260R30C18A7000000/
【シリコンバレー=白石武志】トヨタ自動車の米国法人は30日、燃料電池を搭載した大型トラックの改良型を公開した。これまで4つだった水素タンクを6つに増やし、航続距離を従来の1.5倍の約480キロメートルに延ばした。カリフォルニア州の港湾で進めている燃料電池トラックの実証実験に追加導入し、性能を評価する。
トヨタは自社の物流施設で排出する二酸化炭素(CO2)をゼロにする目標に向け、2017年夏からロサンゼルス港で燃料電池を搭載した大型トラックの実証実験を続けている。初代の走行距離は約1万6000キロメートルに達しているといい、実用化を意識した改良型では運転席に簡易ベッドを備えるなど居住性を高める工夫を凝らした。
次世代のエコカーとして電気自動車(EV)が本命視されるなか、燃料電池車(FCV)は水素ステーションの整備が進まず米国でも市場開拓が遅れている。トヨタはカリフォルニア州でバイオマス(生物資源)から水素や電気などを生み出す発電施設の建設を予定するなど、インフラ整備も主導することで水素利用の拡大を目指している。
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Source: 新型車情報局