2018年6月26日にフルモデルチェンジを行い、15代目となる新型クラウンが登場しました。フルモデルチェンジを行うと活気が出るのが中古車相場。早くも先代クラウンの中古車相場に動きが出ています。
新型クラウンの注目のポイントの一つとして、従来あったロイヤル、アスリート、マジェスタというモデル分けをやめ、一つのモデルに統一したことが挙げられますが、先代のクラウンの中古車相場の現状は、ロイヤル、アスリート、マジェスタというモデルごとに紹介します。
まずは、予想外の動きを示したマジェスタからです。
2013年9月に先代クラウンマジェスタは登場。これまではクラウンとはボディが異なる上級モデルでした。しかし先代からはクラウンの1モデルとなり、ロイヤルをベースにホイールベースを延長したショーファー仕様となりました。
先代クラウンマジェスタの中古車の流通台数は82台とかなり少なめ。価格帯は219万~588万円。平均価格は3カ月前が370万円で、6月下旬に一旦345万円まで値落ちしましたがその後反発。現在は360万円まで値を戻しています。
フルモデルチェンジを行うと、ディーラーの在庫だった低走行の高年式車が出回り相場が値上がりすることがあります。しかし、マジェスタはこのパターンではなく、2015年式以降の中古車物件が揃って値上がりしたことが値上がりの要因となっています。マジェスタのグレードは3種類ありますが、オススメは後席重視の3.5HV Fパッケージです。
続いては中古車の流通台数が1000台を超えているクラウンアスリートです。先代クラウンアスリートの中古車の平均価格は3カ月前が333万円。そして、今月が320万円と順調に値落ちが進んでいます。また価格帯は159万円~658万円とかなり幅広いのが特徴です。
グレードは2.5ハイブリッドSが約39.5%と圧倒的に多く、続いて2.5ハイブリッドG、2.5Sがベスト3です。特別仕様車のブラックスタイルや話題になったリボーンピンクのボディカラーも流通していて、自分好みの仕様を探しやすい状況です。
最後はクラウンロイヤルです。先代クラウンロイヤルの中古車は現在約400台流通しています。平均価格は3カ月前が275万円で、直近では264万円まで値落ちしています。ただ現在の相場水準までフルモデルチェンジ前に達していましたので、世代交代の影響は納車が始める今後本格化するのかもしれません。
先代クラウンロイヤルの中古車の価格帯は139.9万~535万円で、高価格帯には試乗車アップのクルマが多く並んでいます。グレードでは2.5ハイブリッドロイヤルサルーンが半数以上を占め、2.5ハイブリッドロイヤルサルーンG、2.5ロイヤルサルーンと続き、それ以外のグレードを探すのはかなり厳しめです。
新型クラウンのデリバリーが本格化すると、どのモデルも相場の動きが変わる可能性があるので、中古車の購入はしばらくは様子見といったところでしょうか。
(萩原文博)
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Source: clicccar.comクリッカー