トヨタは「モビリティサービスプラットフォーム(MSPF)」を活用したカーシェアサービス「Hui」を、米国ハワイ州で開始したと発表しました。
サービスの運営はハワイ州のトヨタ販売代理店であるServco社が担うそうです。同社は1919年の創業で、ハワイにおいてトヨタ、レクサス、SUBARUの販売代理店であり、車両販売のほか保険の仲介や電化製品の販売などを手掛けているそう。
トヨタは、北米におけるコネクティッド分野の戦略事業体「Toyota Connected North America」が「モビリティサービスプラットフォーム」の一機能として開発されたカーシェア事業用アプリをServco社に提供し、サービスの運営をサポートするとしています。
Servco社のカーシェアユーザーはスマホのアプリを通じて、ホノルル市内にあるステーション25か所からプリウスなどの車両を24時間いつでも、時間または日にち単位で借りることが可能。
ガソリン代や保険料などが全て基本料金に含まれるため窓口での手続きが不要で、登録から車両予約、利用、支払いまでの一連の操作を全てアプリ上で行うことができるそう。
さらに、車両に搭載された「スマートキーボックス」により、利用者はドアロックの開閉やエンジンの始動もスマホで行えます。
トヨタの副社長で「コネクティッドカンパニー」プレジデントの友山茂樹氏は、「Servco社のカーシェアサービスHuiは、地域に根ざした販売店がトヨタのMSPFと自らの資産を有効に活用。安心、便利で、先進的なカーシェア事業を迅速に展開できることを実証しました。ここで得られた成果をグローバルな取り組みに反映し、魅力的なモビリティ社会の確立に貢献して行きます」と今後の展開についても示唆。
また、Servco社のCEOであるマーク・フクナガ(Mark Fukunaga)氏は「Huiは、ハワイにおいて最も革新的なカーシェアサービス。このサービスの開始は、Servcoとトヨタの双方にとって大変重要な一歩です。Huiが、移動手段の選択肢としてホノルル市民や旅行客の皆様にご利用いただけることを楽しみにしています」とコメントしています。
モビリティサービスプラットフォームの導入により、販売店や事業者は、それぞれの知見を活かした独自のカーシェアサービスを展開することが可能としています。今後もトヨタは、MSPFをより強化し、新たなモビリティ事業の実現に向けた取り組みを推進する構えです。
(塚田勝弘)
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Source: clicccar.comクリッカー