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■レッドブル・ホンダ誕生のウラ事情
「F1速報フランスGP号」が6月28日(木)に発売されました。
フランスGPの最大のニュースと言えば、やはりレッドブル・ホンダの誕生でしょう! 本誌ではこの嬉しい出来事を徹底分析。F1速報だからこそ取材できた発表劇のウラ事情が記載されているので、レッドブル、ホンダファンならずとも、F1ファンであれば絶対に読んでおきたい一冊です。
■レッドブル・ホンダの誕生を読み解く4つのキーワード
6月19日に発表されたレッドブルとホンダのパワーユニット供給合意。日本人としてはとっても嬉しいけれど、「なぜこのタイミングで?」「決め手は何だったの?」と、疑問が残っているのは私だけではないはず!
こちらのコンテンツでは、この謎を「2チーム同一仕様のわけ」「2年契約の真意」「発表が前倒しになった原因」「レッドブル&ホンダ共闘の決め手」という4つのキーワードから分析しているのですが、中でも興味深かった「レッドブル&ホンダ共闘の決め手」を少しだけ紹介しますね。
1年以上におよんだ交渉のなかで、「ターニングポイントというべき大きな節目は、ふたつありました」とホンダの山本雅史モータースポーツ部長は語っています。
「ひとつは、昨年10月。日本GP直前に、マルコ博士(レーシングアドバイザーのヘルムート・マルコ)とホーナー代表、さらに(ダニエル)リカルド、(マックス)フェルスタッペンまで加わって、4人でHRD Sakuraを訪問してもらい、開発施設を直接見てもらったこと。そしてもうひとつがカナダGP前、今季のパワーユニット開発行程やロードマップとデータをマルコ博士に見せた。彼らはそれを、独自に収集したGPSデータなどと照合して我々のポテンシャルを見たはずです」
さらに「レッドブルは人と人とのつながり、信頼関係を重視している」とホンダ関係者が教えてくれたそうです。
「交渉がほぼまとまりかけた時点で、ホンダからマルコ博士に『来季に向けて、何か特別な希望は?』と聞いたことがありました。すると即座に『タナベがもうひとりほしい』と答えたんですよ。それぐらい、田辺エンジニアという人材に、惚れ込んでいるようです」
田辺エンジニアを指名してくれるとは、同じ日本人として鼻が高いですよね! 信頼関係なくして良いチームは生まれないと思うので、レッドブル・ホンダのこれからに期待が持てる記事でした。
また、本来ならレッドブルのホームグランプリとなるオーストリアGPで発表される予定だったのだそうですが、なぜその一週間前に発表されたのか……。その答えは本誌にしっかりと記載されているので、チェックしてみてくださいね!
■尾張正博のFROM THE PADDOCK UPDATED
10年ぶりに復活したフランスGP。最後に行われたのはマニ-クールで、ポール・リカールでのF1は1990年以来、28年振りでした。「行ってみたいけど、観戦情報がないからなぁ」と現地観戦を諦めてしまった方もいるのではないでしょうか。
そんな方におススメしたいのが、ニッポンF1第一人者、尾張正博さんの連載「FROM THE PADDOCK UPDATED」です。サーキットやパドックの裏話が、尾張さん節全開で書かれていてとっても面白い! 私が毎号楽しみにしている、大好きなコンテンツです。
来年の観戦の参考に、と読んでみると「ポール・リカールは地図にないサーキット?」と書かれているではありませんか!
「ポール・リカールとは、フランスを代表するパスティス(リキュールの一種)のトップブランド『リカール』で名高いペルノ・リカール社を創立したポール・リカールが、かつてサーキットのオーナーを務めていたことから名づけられた。したがって、地図上にポール・リカールという名はなく、サーキットがあるのは『ル・キャステレ』という小さな村から数km離れた丘陵地帯だ。来年以降、フランスGPを自力で観戦へ行くという方はお間違いなく」
なるほど、「ポール・リカール」は地名でなく人の名前だったのですね。メモメモ。
またフランスGP復活を記念してマルセイユの港湾地帯ではF1イベントが開催され、F1マシンやルノーのラリーカーのデモランが行われたり、グランドスタンド裏のファンゾーンには南フランスのオシャレな街並みが再現されていたのだそうです。
写真を見ているだけで「行ってみたい」という気持ちが急上昇! 来年以降、現地観戦を考えている方は必読ですよ。
「F1速報フランスGP号」は書店、もしくは三栄書房オンラインショップで好評発売中です。レッドブル・ホンダ誕生の記念に一冊は読む用、もう一冊は保存用なんていかがですか?
(yuri)
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Source: clicccar.comクリッカー