2018年6月18日、4代目となる新型スズキ・ジムニーのティザー広告が始まりました。ジムニーとしては約20年振りのフルモデルチェンジとなり、スタイリングは先代モデルと比べると直線的なデザインを採用。2代目ジムニーを彷彿させるワイルド感溢れるスタイリングと言えます。
ここでは、新型の登場が目前に迫った現在、3代目の旧型ジムニーの中古車相場の動きについて紹介しましょう。軽自動車の規格変更が行われた1998年10月に3代目ジムニーは登場。2018年2月まで約20年販売されたロングセラーモデルです。
長いモデルライフの中で、数々の変更が行われました。1999年10月のエアバッグ、ABSの全車標準装備を皮切りに、2002年1月にはエンジンの改良、インタークーラーの大型化。2004年10月にはマイナーチェンジが行われ、インパネのデザイン変更。そしてトランスファー切り替えがレバー式からスイッチ式へと変更。同時にトランスファーの型式も変更されています。
2008年6月にはシリンダーヘッドの改良やエアロッキングハブコントローラーと4WDコントローラーを統合。2012年5月は衝突時の歩行者東武への衝撃緩和に対応するため、エンジンフードの高さや構造を変更したほか、後席シートにはISOFIX対応のチャイルドシートアンカーを採用するなどの変更が行われています。
長いモデルライフの中で様々な安全法規対応の変更が行われてきた3代目ジムニー。現在中古車の流通台数は2241台と豊富です。特徴としては年式による流通台数の差が少ないことです。最も多い年式は最終型となった2018年式の297台ですが、最も少ない2016年式でも61台も流通しています。
走行距離の少ない高年式の2018年式の中古車が大量に市場に出回ったことで、中古車の平均価格は値上がり傾向となっています。3カ月前91万円、Iカ月前は89万円と値落ちしていましたが、現在は93万円まで値を戻しています。
3代目ジムニーの価格帯は10万~334.8万円と非常に幅広くなっています。これはモデルライフが長いこともありますが、180万円以上の高価格帯にカスタムカーが多くなっていることも影響していると言えるでしょう。
それでは旧型ジムニーの中古車のグレード構成を見てみましょう。最も多く流通しているグレードは、特別仕様車のランドベンチャーで32.3%を占めています。ランドベンチャーは2001年5月に初めて設定された特別仕様車。その後何度か登場し、2014年8月以降はほぼカタログモデルのように通期に渡って販売されました。
3番目に多いのが15.6%でカタログモデルの上級モデルであるXC。そして15.2%でカタログモデルの標準グレードとなるXC4WDとなっています。4番目が11.2%で特別仕様車のワイルドウインド、5番目は7.9%のクロスアドベンチャーです。2WDモデルのジムニーLやJ2の流通は非常に少なく見つけるのは困難です。
続いてトランスミッションですが、本格オフローダーのジムニーだけにMT車が多いように思われますが、MTが36.6%、ATが63.1%とAT車の方が多くなっています。
オススメとしては、トランスファーの切り替えがスイッチ式に変更された2004年式以降で、グレードは装備の充実したXCもしくは流通台数の多いランドベンチャーと言えるでしょう。とはいえ、自分の使い方そして予算に合わせて、じっくりと吟味できるのもジムニーの中古車選びの醍醐味なのです。
(萩原文博)
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Source: clicccar.comクリッカー