2018年4月22日(日)に開催された、“試乗”最大の自動車体感イベント「モーターファンフェスタ2018」。会場となった富士スピードウェイレーシングコースでは、“史上”最大のコンテンツが行われました。
モーターファンフェスタ名物と言っても過言ではない「スーパーグリッドウォーク」では、富士スピードウェイが誇る1.5kmのホームストレートに名車、旧車、珍車が勢揃い! その数なんと69台!!
「モーターファンフェスタ」でしか味わう事ができない夢のような空間に、たくさんのお客さんが足を運んでいました。
映画「ワイルドスピード」に出てきそうなクルマ、キャロラインレーシング CLR-4ターボシルビア[QUAD-EYES]。このまま宇宙に飛んでいけちゃいそうな気がしたのは、私だけ!?
D1ドライバーはサービス精神旺盛で、太陽が照り付けじっとしていても汗がじんわり出てくる気温の中でもレーシングスーツを着て、笑顔でファンとの交流を楽しんでいました。
しかも1時間立ちっぱなし! D1ドライバーの皆さん、お疲れ様でした。
エコとは程遠い(!?)クルマが並ぶ中で、究極のエコカーであるソーラーカーもグリッドに並んでいました。
どのような仕組みになっているのか私も含め皆興味深々で、学生さん達が積極的にマシンの説明をしている姿が印象的でした。
2年に一度開催されるオーストラリア大陸3,000km縦断ソーラーカーレース「ワールド・ソーラー・チャレンジ」で2連覇(2009年、2011年)、そして2010年と2012年に南アフリカ共和国で開催されたFIA公認のソーラーチャレンジ大会でも2連覇を成し遂げた東海大学の学生さんにお話しを聞いてみた所、マシンの中は密室で水分は取れるものの、サウナ状態なのだそうです。
しかもその状況で2~3時間走るというからびっくり! 「地球には優しいけれど、ドライバーには厳しんです」と話してくれました。
また空気抵抗を極力少なくするため、サイドミラーを車内に付けるという工夫がなされていました。
「2017ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」でオーストラリア大陸3,021kmを完走した工学院大学のソーラーカー4号機「Wing」にナンバープレートを発見! 同大会では公道を走行するため、ナンバープレートの装着が義務付けられているのだそうです。
ただ付けるだけでなく、こちらも空気抵抗を少なくするため透明のケースで覆うというアイディアが素晴らしいですね。
次回のレースは来年。夢に向かって頑張っている皆さんはキラキラ輝いていて、とっても素敵でした!
ホームストレート上でボスのようにどっしりと鎮座していたのが、ニュルブルクリンク・ノルシュドライフェ(北コース)の最速ラップを叩き出したレーストラック専用モデル、パガーニ「ゾンダ R」の進化系、パガーニ・ゾンタ・レボリューション。マシンのボディが全てカーボンでできていて、かっこよかったなぁ。
レーシングコース上では様々なコンテンツが行われましたが、何よりも楽しみだったのが1987年F1参戦マシン「フェラーリF187」のデモラン。
「フェラーリF187」は、鈴鹿サーキットで初めて日本GPが開催された1987年にゲルハルト・ベルガーが優勝を挙げた、日本にゆかりのあるマシンです。
デモランを担当する2017年SUPER GT GT300クラスシリーズチャンピオンの谷口信輝選手がマシンに乗り込むと、頭がピョンと飛び出て見えます。「そうか、谷口選手は185.4cmあるから頭が出ちゃうのか」なんて思いながら、気になったのでベルガーの身長を調べてみると185cmと谷口選手とほぼ同じ身長。
と言うことは、当時のF1マシンの乗車スタイルはこうだったということ!?
「フェラーリF187」が活躍した1987年は私が生まれる前なので、もちろん当時の走行を見たことがありません。しかし時代は違えど、フェラーリF1マシンのサウンドは心にぐっと響くものがありました。
他のレーシングマシンのサウンドも素敵でしたが、やっぱりF1サウンドが好きだなぁと改めてF1への愛を確認した瞬間でした。
久しぶりに聞くF1サウンドにしばし酔いしれていたのですが、周回数はたったの3周。もう少し走ってほしかったなぁ、なんて思ったり。
この他にも全長4.563mの富士スピードウェイレーシングコースを愛車で走行する「モーターファンフェスタ・マイカーパレードラン」や、日本車にはない独自の風格を放つルノー車が300台以上集まった「ルノー・スポールジャンボリーin MFF」も見応えがあり、“史上”最高に楽しいイベントでした☆
(yuri)
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Source: clicccar.comクリッカー