2018年5月号(3月24日発売)の「激戦区最前線スクープ」特集の250SS-WARSがインドネシアの2輪メディアで掲載された。本誌掲載のCGがネットで引用されることはよくあるが、今回は印刷物になって特集された。
目次
やはり250スポーツは世界の注目の的
スポーツバイクの熱烈なファンが多いお国柄として知られるインドネシアのバイク専門タブロイド「MOTOR PLUS」紙が、本誌5月号のスクープをほぼそのまま掲載した。本誌とは提携関係にある関係から実現した記事ではあるが、この取り上げ方からいかに現地が250ccスポーツバイクに注目しているかが分かる。CBR250RRを生産する国だけあって、ライバルの動向は大きな関心事となるのだ。ここでは、MOTOR PLUSにも掲載されたスクープの内容も一部紹介していこう。
スズキ必殺の250は「油冷」超軽量スポーツか?!
赤字が続いていたスズキの2輪事業が、念願の黒字化を達成した(’17年度第2四半期=4~9月)。特にアジア地域の売上が好調。インドネシア発のGSX-R150が大ヒットし、セールスに大きく貢献したという。本誌としても実に喜ばしい出来事である。この勢いのまま、ぜひ250スポーツにも新風を巻き起こして欲しいものだ。
――現在、スズキは同クラスにGSX250Rを擁するが、ライバルとは一線を画す実用路線のキャラクター。長らくファンから次世代の250スポーツが待たれているのが現状だ。そこで調査したところ、ナント新作の「油冷シングルスポーツが企画中」との噂をキャッチした。スズキの油冷と言えば、オジサマライダーの大好物。’80年代の耐久レースを席巻したGSX-R750の系譜を連想させる。油冷の美点は、何と言っても「軽さ」。水冷より部品点数が少なく、軽量コンパクト化が可能な上に、低コストも達成できる。冷却性能は水冷に迫り、燃費はもちろん空冷より上。パワーに関しても、水冷並みが期待できるだろう。
さらにライバルと同じツインではなくシングルとなれば、相乗効果で軽くなる。水冷単気筒のニンジャ250SLは、ツイン最軽量のCBR250RRより15㎏軽い車重150㎏。油冷なら一段と軽量化できるに違いない。車名は、インドを中心にアジアで人気の「ジクサー」を襲名すると予想。現地の旗艦であるジクサー(154㏄)の次を見据えた超軽量スポーツとして、インドはもちろん、各国へグローバル展開されると本誌では予想する。(ヤングマシン5月号より)
現実的な特許に妄想&期待が高まる!
「噂」を裏付けるように、スズキから油冷に関する特許が続々と出願されている。’16年から断続的に国内の公開特許公報で明らかになっており、昨年9月には、燃焼室付近にオイルの冷却通路や、吸排気ポートの間に循環型のオイルジャケットを設けた油冷エンジンの特許が公開。これは燃焼室温度を抑えることで吸気効率を向上し、エンジン出力の改善を図ることが目的だ。
初代GSX-R750をはじめ、スズキ伝統の油冷エンジンは、シリンダーヘッドカバー内側のノズルから大量のオイルを燃焼室上面に噴射して冷却する方式だった。一方、近年公開された一連の特許を見ると、オイルを速い速度で循環させることで、よりシンプルかつ効率の高いシステムとしている。スズキは、’15東京モーターショーで油冷50㏄モペッドのコンセプトモデルを展示しており、こちらも循環型を採用。新型の油冷に意欲的と見える。
ちなみに、これら特許図面のバイクにインドの女性がまとうサリーの巻き込みを防ぐサリーガードが付けられていたことも車名を「ジクサー」とした理由の一つ。時代を超えて復活するスズキの油冷を、本誌は渇望している!
ニュース提供:ヤングマシン2018年5月号(3月24日発売)
Source: WEBヤングマシン