新型アウディA6アバントがドイツ本国で発表されました。全長4.94m・全幅1.89m・全高1.47mという堂々たるボディサイズとなっています。
大きなサイズを活かし、キャビンは先代よりも広くなり、前後席の室内幅だけでなく、リヤシートのニーペースもトップクラスの広さを確保されているそうです。また、ステーションワゴンで気になる荷室は、先代と同様、広大なラゲッジスペースを確保。荷室幅は1050mm、容量はリヤシートを起こした通常時で565L。後席背もたれを倒すと、1680Lにまで拡大。
パワートレーンでは、マイルドハイブリッドシステムを標準搭載したことで、快適性と効率性はさらに向上し、実燃費を引き上げることが可能としています。
マイルドハイブリッドシステムの心臓部であるベルト駆動式のオルタネータースターターは、48Vシステム搭載の場合、制動時に最大12kWのエネルギーを回生することができ、リチウムイオンバッテリーに電力が送られます。
さらに、55〜160km/hの速度において、エンジンを停止した状態でコースティング(惰性走行)することが可能で、22km/h以下の速度でスタート/ストップ機能を作動させることができます。
インテリアで目を惹くMMIタッチレスポンスは、2つの大型ディスプレイで操作。インフォテインメントおよびナビゲーション機能は、上部の10.1インチ画面(MMIナビゲーションプラス装着車の場合)でコントロールします。
下部の8.6インチディスプレイは、エアコン、コンフォート機能の操作、テキスト入力に使用します。ドライバーは、セレクターレバーに手首を載せ、これらの機能を操作することが可能。MMIタッチレスポンステクノロジーは、触覚および音響フィードバックにより、素早く確実に操作することが可能だそう。
先進安全装備も満載されています。視界では、LEDヘッドライトが標準装備され、3つのバージョンを用意。最上級のシステムは、高解像度ハイビームを搭載したHDマトリクスLEDヘッドライト。ダイナミックターンシグナルとライトを脈動させるカミングホーム&リービングホーム機能が搭載されるほか、オプションのコンツァーアンビエントライトパッケージは、インテリアデザインを立体的に照らす効果があるとのこと。
さらに、標準装備のドライバーアシスタンスシステムには、エマージェンシーブレーキアシストのアウディ プレセンスフロントに加え、工事現場などの幅員の狭められた区間での走行をサポートする「ナローロードアシスト」付アダプティブクルーズアシストも含まれています。
アダプティブクルーズアシストはストップ&ゴーをカバーし、静止状態から最高250km/hの範囲で使用可能で、前後車間及びレーンキープを行い、ドライバーを支援。効率的なアシスタンス機能を実現するため、システムは速度制限、カーブ、ラウンドアバウトに加え、ナビゲーションを使用中にはルート上の右左折も考慮して、クルーズコントロールを作動。
このエフィシエンシーアシスタントは、インストルメントクラスターに予測情報を表示するほか、アクセルペダルを介して触覚フィードバックが提供されます。これらのアシスタンス機能は、MHEVの制御と協調し、燃費向上に貢献。
エマージェンシーアシストは、必要な状況でドライバーがブレーキをかけなかった際に、視覚、音響、さらに触覚的な警告を発することによって安全性を向上。警告に対してドライバーが反応しない場合は、システムが運転を引き継ぎ、ハザードランプを点滅させて、走行車線内に停車させます。なお、日本での価格や発売時期はアナウンスされていません。
(塚田勝弘)
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Source: clicccar.comクリッカー