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商用Kも遊んで楽しい! Kカーチューンはこの時代でも最高に面白い・その2【OPTION 1985年4月号より】

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この時代の550ccKカーは、遊び方も自由度いっぱい! その1に続き、その2でもビックリな面白Kカーチューンド&ドレスアップカーが満載です。

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ピリリと速い小粒っこチューン、ドレスアップも可愛くてグー。85年はミニギャングでキ・マ・リ!

軽ワンボックスだってホレ、ドレスアップ
バグリミテッド・アクティストリート

軽をドレスアップするとなると、どうしてもミラやミニカを連想するが、使い勝手の良いアクティストリートだってこんなにバッチリ決まるんだぜ。

バグリミテッドといえばキャンピングカーの製作では関西で指折りの店、さすがに内外装のフィニッシュは見事のひとことだ。エンジンはノーマルだが、オリジナルカラーに張り替えられたシートに座り、イタルボランテを握ればダッヂのエコーラインに乗っているようなハイな気分になってくる。ストリートでの注目度は満点だ。

内装については床やサイドウォール、天井に至るまでオールチンチラ張り、床はベッドキットといってマットレスのようなボードになっている。こんなクルマで彼女とデートにシャレこむのもグーだ。

トヨタのスーパーホワイトでドレスアップキットを含めてオールペンしたアクティ、もう一歩進んでパーフェクトなキャンピングカーにしてしまうのも面白いんじゃないかな。


最高速158km/hの実力、あとは足だ!
オートマック・ミラ

スーパーミニの中でも注目したいのが、このオートマック・ミラ。昨年(1984年)最高速にチャレンジした時、158km/hという記録でビックリしたものだ。

今回はゼロヨン用にチューンしてのトライ。相変わらずパワフルな感じがアクセルに伝わってくる。スタートはエンジン回転を微妙に調整する必要がある。アドバンHFDを履いているとはいえ、FFなのでホイールスピンが激しい。

ホント、パワフルなのだから恐れ入るのだ。決して軽とは思えない加速度でシフトアップしていく。が、ブースト圧が0.5kg/cm2くらいしか上がらない。どうやらターボまわりのシールが傷んだらしい。本来なら1.3kg/cm2あたりなのだ。それでもゼロヨン17秒台に入った。最高速も140km/hくらいはマークできる。

このオートマック、SKコンポターボにオリジナルのパーツで60ps以上は出ているはず。いつもならゼロヨン16秒台は軽いというのも納得だ。パワフルミニは楽しさ抜群のニュージャンルなのは間違いないね。


運転は笑っちゃいられません
ATS-BMウォークスルーバン

思わず笑っちゃいます。というのがATS-BMお得意のネーミング。だが、乗ってみると笑ってはいられない。BMオリジナルのストレートマフラーから強そうな排気音が耳をつんざく。

ウォークスルーバンのスタイルだけにユーモラスな前傾姿勢のままゼロヨンスタート。CR88のスリックタイヤがホイールスピンするのだ。1、2、3速まではけっこう加速する。80km/hくらいまではすぐ出る。ただ残念なのは4速に入れた途端、スピードのノビがストップする点だ。最高速ものびない。

これはノーマルのギヤ比が高すぎることもあるが、なんたって屏風のようなボディの高さにある。空気がドーンと当たるのだ。エンジン自体はSKコンポターボとOER40φキャブで60ps以上とまずまず。引っぱりで8000rpmくらい回るので面白い。

このクルマはショーモデル的に手掛けたので、カッコが派手だ。しかし、フロントを上げてオーバーフェンダーをおとばしくすれば、街中で目立つことウケアイだ。お店のデモカーなんかにいいゼ。


買う気にさせるシックなボディ
ノブ・ミニカ

クルマのチューニングは本当に楽しい。しかし、いくら軽とはいえ、いきなりフルチューンするにはやっぱり抵抗がある。というユーザーも多いだろう。そんな人たちは、入門としてドレスアップにチャレンジしてみてはどうだろう。外装をいじっただけでもこの通り、バッチリ決まるゾ。

ドレスアップでいくなら、ノーマルでも十分なフットワークを得られるターボ車ベースがいい。というあたりは十分に心得ていて、ミニカターボをベースにしている。フロントまわりはいかにもNOBUらしいラインを出していて、派手さはないが大人ウケする上品なイメージだ。サイドステップも、ステップというよりもアクセントとして付いている。乗り降りするときにも全く気にならない機能美といえるだろう。

サスペンションもエンジンと同じくノーマルだが、ギャルに大人気のピケットのホイールと、ダンロップフォーミュラ1の組み合わせでターボパワーに見合った、踏ん張りの効く足になっている。ストリートユースで、あるいはハイウェイでも十分に楽しめる大人のミニだ。
まるでネパール山岳を走る気分
ジムニー・カトマンズ

コイツに乗っていると、ジムニーじゃなく、クラシックなバスに乗っているような錯覚に陥ってしまうから不思議だ。ミニブームはなにもパワーやドレスアップばかりじゃない。こんなカスタマイズな楽しみ方もある。

これはボンネットだけをイメージチェンジした魔術だ。よくVWワーゲンに見られるカスタムボンネットと同じ手法である。だけど、ジムニーというベースを選んだことが面白い。それも古いボンネット型バスとはユニーク。カトマンズという愛称のとおり、ネパールやアフガンを走るアジア山岳地帯に良く似合う。

ジムニー自体はエンジンが軽でなく1L車のノーマルだけど、チューニングしてパワーを上げればもっとよく走るはずだ。でも、このカトマンズにはノンビリ運転がマッチするかもね。

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ホント、Kカーチューニングは自由な発想を手軽に表現できる、そんなのところに面白さがあるんですね。そして、今の時代にもピッタリと当てはまると思いませんか? ウォークスルーバンなんか、サーキットサービスにぜひ一台欲しいところです。最速サービスカーです! それにしても「こんなクルマで彼女とデートにシャレこむのもグーだ」…笑っちゃうくらい懐かしいです(笑)。

[OPTION 1985年4月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)























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Source: clicccar.comクリッカー

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