2018年3月26日午後8時。ビデオオプション(以下V-OPT)セル版発行終了というひとつの時代を経て、そしてyoutube配信へと生まれ変わる瞬間を見届けるため、私はパソコンの前に座りV-OPT初の生配信を見ました。
現在、私はOPT誌、V-OPTともに直接にはあまり関わっておりません。しかし、clicccarにて「昔のOPTを紹介する」という大役(笑)を仰せつかっていることを考えると、Daiちゃんの次に長くOPT系に携わっているのは……あらまぁ、私なんですねぇ(汗)。OPT系のお局様!?としては、新生V-OPTを厳しくもナマ温かい目で見守らねば!
実は、この新生V-OPT情報を知ったのは配信の数日前。clicccarにてお届けしている【Play Back the OPTION】のネタを仕入れるため(バックナンバーのスキャン)、OPTION編集部のある新木場・ディーズクラブを訪ねたときでした。
最高速男「稲田大二郎」(以下Daiちゃん)の娘ちゃん、まみなさんから仕入れた情報によると、OPT本誌もリニューアルし、そしてV-OPTもyoutube配信へと変化、いや進化するため、生V-OPT配信日当日、3/26発売のOPT本誌でお披露目になる、とのこと。実際には生配信でメイン司会を務めた鈴木学さん(マナピー)のフェイスブックなどで3/26以前から情報は少々流れていましたが。
さて、そんなV-OPTが誕生したのは1988年。その年のオートサロン収録がメインだったと記憶しています。
それ以前、1987年も押し迫った頃、V-OPT企画が持ち上がった際、雑誌製作しかしていなかったV-OPT創刊スタッフへ、私の前職だったビデオ制作会社「メディック」の阿部社長にアドバイスを請いました。ビデオ制作に関するアレコレや機材のこと等々。結果、スチールカメラをビデオカメラに持ち替えればOKっしょ!?なんて感じのノリでしたね!
そんな感じからスタートしたV-OPTなので、ハチャメチャなのは当然! OPT誌取材時にはビデオカメラを担いだスタッフがゾロゾロ付いて回る、最初はそんな感じ。時には、長期間撮影になると取材先の方へビデオカメラと三脚を渡し、「あとは撮っておいて!」……なんてこともあったそう。ひど過ぎる〜(笑)
しかし、さすがは動画! 例えば谷田部の最高速テスト時。OPT誌では動きを感じさせる迫力あるバンク走行の写真は撮れても、そこに「音」はありません。チューナーが仕上げたスペシャルなチューニングカーをオートサロン等で間近に見ることはできても、全開で走っている「音」を聞くことはできません。
しかし、動画では実際に走っているので「音」を聞くことが可能なのです。なので、迫力度は紙のOPTよりビデオのほうが上。当初はちょっと悔しかった思いもありました。
写真では伝えにくい人物の面白さも、動画だと一目瞭然。そのトップが生配信でもスタジオ出演していただいた野村謙さん(ノムケン)でしょう。あの動き、喋り、そしてピカイチなドリフト技術! いか天(D1の前身)で初登場した時から、ノムケンさんは飛び抜けた面白さがありました。動画ならではの大スターを生みましたよね、V-OPTは!
あ、忘れてはいけません! 喋って面白いのはDaiちゃんや雨さん(RE雨宮自動車・雨宮勇美さん)も一緒です。まぁ、字幕を付けないと何喋っているのか分からないときも多々あり…なんですが(笑)。
V-OPT創刊号はVHSのビデオのみでした。ケースも簡易的なものではなく分厚いハードケースに入っていましたので保管に場所を要し(汗)。その中には後貼りするシールも入っていたりして。ちなみにV-OPT創刊当時、我が家には「ベータ(β)」のデッキしか無かったのですが(そんな時代です)、V-OPTを見るためにVHSデッキを買った、なんてこともありましたっけ。
その後、Vol.150辺りからはVHSとDVDとの併売からDVDに完全切り換えをし販売。そして、そのDVDも3/26発売のVol.289をもって終了。以降はyoutube配信のみとなりました。セル版として手元に置くことはできなくなりましたが、これも時代の流れなんですね。ちょっと寂しいですけど。
今後もハチャメチャで監視の目は大丈夫なんですか!? な内容がチョイ心配なV-OPTですが、毎週火曜日・木曜日には新作の配信を、月曜日・水曜日・金曜日にはアーカイブを配信と、今まで以上にハードなスケジュールなんじゃないの?と思われるYouTubeチャンネル「VIDEO OPTION CHANNEL」。チャンネル登録のうえ、今後も末永くお楽しみください!
あ、生配信はもっと研究が必要だと思いますよ〜…3/26生配信では音量や中継に難あり、でしたから!
【Play Back the OPTION Spin off】 永光やすの
【関連リンク】
VIDEO OPTION CHANNEL – YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCryItMG5CX-iF_7OzRTn9SA
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Source: clicccar.comクリッカー