数日後に開催される「ニューヨーク自動車ショー」で、ついに新型フォレスターが姿を現すようですね。
フォレスターといえば、僕にとって思い出深いのは、現行モデルのデビューと同時におこなったプロモーションの「FORESTER LIVE」です。
フォレスターの全方位性能をチェックし、広めることを目的としたこのプロモーションは、1年かけて世界5大陸10万キロを走破するという異例のスケールでした。ナンバープレートの「1510」は「“1”年かけて、世界“5”大陸、“10”万キロ」を意味しています。
オーストラリアからスタートしたフォレスターは、欧州、アフリカ、北米、南米、そして最後には日本へ凱旋帰国。スペアカーの用意もなく、サポートを受けながら世界中を旅するヤラセなしの企画でした。走行中は毎日レポートをネット上にアップしながら、本当に1台のクルマで世界中を走ってきたんですよ。
何を隠そう、ボクもそのキャラバン隊に1週間ほど合流して密着取材をしました。向かった先はフランスのチュリニ峠。そう、モンテカルロラリーの舞台です。
そこでの目的は、WRCで輝かしい成績を残したトミ・マキネン選手にフォレスターの走りの実力をチェックしてもらうこと。今でこそトヨタとのかかわりが深い彼ですが、実は母国でスバルのラリー車を販売するなどスバルとの関係も深いんですよね。
トミ・マキネンはあの狭く曲がりくねった峠道で日本仕様のフォレスターをドライブ。「いいとは予想していたけど、ここまでよく走るとは思わなかった。もはやSUVの走りではないね」と楽しそうに運転していたことを覚えています。
その時の記事は「え? 世界チャンピオンの運転ってこんなにスムーズだったの!?【FORESTERLIVE】」。彼の運転はとびきり速いのにとてもスムーズで驚いたものです。
世界各地を旅したフォレスターは、無事に10万キロを走って1年後には無事に日本へ戻ってきました。灼熱のオーストラリアから北欧、そしてアフリカから南米まで、世界のすべての大陸を走った車両は世界的にも相当珍しいでしょうね。
もうすぐ登場する新型フォレスターがいったいどんな伝説を作ってくれるのか、今から楽しみです。
(工藤貴宏)
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Source: clicccar.comクリッカー