発売以来大人気のSUV、スズキ・XBEE(クロスビー)。街でもひんぱんに目にするようになりましたね。さてそんなクロスビーを初見の人が驚くのは「で、でかい」ということ。
クロスビー、写真で想像するよりも実物は存在感がありまくりなのです。ただ、5ナンバーサイズに余裕で収まるコンパクトサイズのはずなのになぜこんな風に見る者を驚かせるのでしょうか? 以下、各種数値を見ながら探ってみましょう。
まずはデザインのベースとなった軽自動車・ハスラーとの比較から。
外観のイメージはよく似ている両者ですが、クロスビーとハスラーを比較すると驚くほどサイズが違います。クロスビーはハスラーより幅がなんと20cmも広く、長さも約40cmほど長いのです。
これが街でクロスビーを見かけた時の驚き要因の一つだと思います。デザインが似ていることから「ハスラーを少し大きくしたくらいの車両だろう」という予測を無意識に立てることで、目の当たりにした際の大きさにびっくりするのではないでしょうか。
しかし、クロスビー発見時の驚きにはもうひとつ理由がありそうです。さらに数字を見ていきましょう。
同じスズキのコンパクトカーと比較をしてみます。まずはイグニスとの比較。イグニスとクロスビーのシャシーはほぼ同一のものですが、クロスビーは6cm長く、11cm高いボディーを持っています。
続いてソリオとも比較してみましょう。実はソリオもイグニス・クロスビーとシャシーの基本は同一の兄弟車なのです(ただしソリオのホイールベースは長くなっています)。クロスビーはソリオより5cm長く4cm低いのです。
スズキはクロスビーを含めたコンパクトクラス3車種を、キャラクターがかぶらないようにきっちりと振り分けてるということがわかりますね。
さらに他社のコンパクトSUVと比較をしてみましょう。フィット用シャシーがベースのコンパクトSUV・ヴェゼルとクロスビーを比較してみました。
するとクロスビーはヴェゼルよりなんと約60cm短く、幅も10cm狭いということがわかりました。これほどサイズが違うと町中でのクロスビーは小さく感じられそうです。が、実際には存在感ありまくりです。なぜでしょう?
その理由は高い全高にありました。クロスビーの全高は約1.7mでヴェゼルより10cm高いのです。同じくコンパクトSUVであるマツダCX-3と比較してみるとクロスビーは15cmも高いです。
一般的な国産コンパクトSUVより全長も全幅もかなり小さいのにハイトだけは10cm以上高い。こんなサイズ感のSUVはこれまでありませんでした。
このため、我々が町でクロスビーを見たときに「なんだ!?」とびっくりするほどの存在感を感じるというわけです。つまりクロスビーは”新ジャンル”というより”新サイズ”SUVとして捉えると理解しやすいかも、ですよ~。
【各車のサイズ】
・クロスビー
全長×全幅×全高……3760×1670×1705mm
・ハスラー
全長×全幅×全高……3395×1475×1665mm
・イグニス
全長×全幅×全高……3700×1660×1595mm
・ソリオ
全長×全幅×全高……3710×1625×1745mm
・ヴェゼル
全長×全幅×全高……4330×1770×1605mm
・CX-3
全長×全幅×全高……4275×1765×1550mm
(写真・動画・文/ウナ丼)
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Source: clicccar.comクリッカー