三菱自動車はこのほど、東南アジア市場向けに開発した
小型多目的車(MPV)「エクスパンダー」(排気量1500cc)を、フィリピンでお披露目した。
フィリピンでの発売は、生産国のインドネシアに続き、世界2カ国目。
フィリピンで需要拡大が見込める7人乗り小型MPV市場に参入する。
月間1,500台の販売を目指す。
現地法人の三菱モーターズ・フィリピンズ(MMPC)が先週末、
マニラ首都圏パサイ市で試乗会を実施した。
1月末から先行予約を受け付けており、5月に出荷を開始する予定だ。販売価格は90万~110万ペソ(約183万~223万円)。MMPCによると、フィリピンの新車市場では、同社の「モンテロ・スポーツ」(2400ccのディーゼルエンジン搭載)などを含む中型スポーツタイプ多目的車(SUV)と、「ミラージュ」(1200ccのガソリンエンジン)が含まれる小型乗用車のセグメントが好調だが、7人乗りの小型MPVの市場も拡大しつつある。同社が昨年まで生産・販売していた「アドベンチャー」(2500ccのディーゼルエンジン)など7人乗りのアジア・ユーティリティー・ビークル(AUV)は、フィリピンで今年1月から欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ4」対応が義務付けられたことで、市場から姿を消した。AUVに代わり、より多くの人が乗れて荷物が積める3列7人乗りで、ユーロ4対応の小型のガソリンエンジンを搭載した自動車の需要が伸びているという。三菱自動車は、インドネシアの西ジャワ州ブカシに建設した新工場で、昨年9月からエクスパンダーの本格量産を開始した。当初は年間8万台を生産する計画だったが、同国で既に6万台以上を受注しているため、生産台数を引き上げている。インドネシア国内やフィリピンのほか、タイ、マレーシア、ベトナムにも輸出する予定だ。MMPCは今年、前年比8.7%増の8万台の新車販売を目指している。 nna.jp
Source: 新車速報 Car Drive