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2017CB1100RS試乗インプレッション

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2018年1月7日に、新型CB1300スーパーボルドールに試乗した直後にCB1100RSに乗る機会があったので比較してみたい。1300と同じ17インチホイール&2本サスのネイキッドはどのような走りを見せるのか!? 本誌執筆メンバーの「いち」がインプレする。

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目次

軽快感のあるCB1100RS

CB1100の追加仕様として、前後に17インチキャストホイールを採用したRSが登場したのは2017年。スイングアームはCB1300シリーズのものがベースとなっており、タイヤサイズも同一。走りも近いかと思われるがやはりCB1100のテーマ「鷹揚」の範囲内で軽快感を出しているような印象だ。CB1300よりも軽快な印象があるのは、252㎏と268㎏の車重の違いや重心が低く感じられることからと思われる。しかし、ネイキッドならではのスポーティな走りで言えばCB1300に分があるだろう。実際、CB1100RSの「RS」はロード・セイリングの略で、水上を自在に帆走するイメージで開発されているのだ。決してキビキビ走ることを目指したのではなく、あくまでもスムーズに気持ちよく流すというのが狙いで、乗った印象も落ち着いた中にスポーツ性が感じられるコンセプト通りのものだった。

【HONDA  CB1100RS 2017年型国内仕様 価格:137万8080円】2017年型で平成28年排ガス規制に対応しつつCB1100シリーズに新たに登場したRS。FフォークはVFR800Fベース、ホイールはCB1300と同じものを使用するなどして作り出されたメーカー純正カスタム仕様だ。

2本出しのステレオサウンドが気持ちいい

そして、今回同じ騒音規制下で横並びになったCB1300SF/SBとCB1100EX/RSでは、エキゾーストノートに大きな違いがあったことも特筆すべきポイントだ。前回レポートした新型CB1300の排気音は始動したときから図太くで、リプレイスマフラーを装着した時と同じ変化をみせた。一方、サイレンサーが2本出しとなるCB1100EX/RSは、エンジンをかけた段階ではそこまでの迫力はない。しかし、走り出すと両側から聞こえてくる排気音がステレオサウンドのように左右で鳴り響き、往年のCB750FOURのようなエキゾーストノートとなってヘルメットの中に響いてきた。正直「よくぞここまで」と思わされたところだ。

↑2017年型CB1100RSの排気音。乗らずに聞く音は下の2014年型とそんなに変わらないが、マフラーの内部構造は3室→2室に簡素化され、音量や音質もチューニングされている。

↑2014年型CB1100EXの排気音。この時点では騒音規制は完全には欧州と調和しておらず、バイクに乗らずに聞く排気音は2017年型やCB750FOURに近づいているが、乗って聞こえるエキゾーストノートは風にかき消されてしまう印象だった。

↑オリジナルのCB750FOURの排気音。バイクに乗らずに聞く排気音はこんな感じ。

↑オリジナルのCB750FOURの排気音。乗ってる時に聞こえるエキゾーストノートはこんな感じ。そして、2017年型CB1100EX/RSの音は実際に走らせてもCB750FOURに近い感覚だ。ただし、音量は750程ではなく、むしろちょうどいいところにチューニングされているようだった。

CB1300SFかCB1100RSか

まず迷うことのない2台だと思われるが、走りにスポーツ性も求めるなら1300だろう。エキゾーストノートも集合管サウンドで興奮度が高い。CB1100RSは、CB1100EXとCB1300SFの中間的ポジションと言えそう。EXは、大らかな18インチのハンドリングも1970年代風で、エキゾーストノートとともに昔の雰囲気上手く再現している。RSは、サウンドはEXと同じで足まわりはCB1300に近いという位置づけとなる。

写真上は、2017年型CB1100RSと新型CB1300シリーズ。現在の騒音規制は国連が主導するR41-04規制に調和したもので、これ以外に残っていた国内独自の近接排気騒音が撤廃されたのが2017年型。2018年型CB1300シリーズもそれに続くが、2014年型のCB1100EXはその狭間のモデルだった。2017年型CB1100EX/RSを開発するにあたり、ホンダの開発陣はホンダコレクションホールに合宿し、CB750FOURのサウンドを徹底的に研究したという。その成果は実を結んだと言えるだろう。下の写真は上段のYouTubeでエンジンを始動したCB750FOUR(K4)で、軽いレストア終えて車検を取得し始めて走行した時のもの。

Source: WEBヤングマシン

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