今回は「ライフライン」というべき電気・水道・ガス、いわゆる光熱費についてです。
キャンピングカーにおいての電気・水道・ガスは、どのようになっているのか、我が家・Rocky21を例に見ていきましょう。
目次
その1.電気について
我が家は後付けですが、近年では最初からソーラーが搭載されているキャンピングカーも増えてきました。現在、ソーラーパネル70wを3機/85wを1機と、105Aサブバッテリー4個で電力を賄っています。サブバッテリーには、ソーラーから充電するだけでなく走行充電や発電機からも充電できるように繋げてあります。快晴の日には過充電しないよう、リミッターが付けてあります。
車載用インバーター(『PC使用可能』と明記されているもの)をサブバッテリーに直結して使用していますが、最大出力350Wを2つのみなので必然的に節電することになります。電化製品の電源を入れる度に「これは●●Wだから…」と計算しなければなりません。しかし、そのお陰でサブバッテリーへの負担が減り、寿命が延びているのではないかとも思います(現在のサブバッテリーは5年目です)。
大容量の電力を要する場合は発電機を作動させますが、音がかなり大きいので滅多に使いません。よって我が家は電子レンジなし、炊飯器も電力オーバーだったため土鍋でご飯を炊いています。
余談ですが、Rocky21に搭載の発電機(ONAN 3600)は、ガソリンタンクから燃料が供給されるように繋がっており、ガソリンの残料が1/4以下になると作動しないように設定されています。
その2.水道について
お水は、ダイニングの座席下に収納されている清水タンク(130リットル)に溜めておきます。どこで給水するかというと、ガソリンスタンドがほとんどです。地下水であることが多いので、タンクに藻が生えないよう少量の次亜塩酸ナトリウム(ミルトンなど)を半年に1回程度入れています。
衛生上、飲用として別に2リットルのペットボトルを6本用意しており、各地で湧水を汲むのが楽しみです。間に合わない場合は、その都度ミネラルウォーターを購入しています。
排水は、生活廃水(グレータンク/120リットル)と汚水(ブラックタンク/80リットル)に分かれています。排水できる場所が少ないので、特にトイレは使っていません。
排水に関しては、またの機会にマナー問題などとまとめて追々書くことにしましょう。
その3.ガスについて
キャンピングカーにはLPガスが装備されているものもあります。我が家・Rocky21もそうです。主にガスコンロと冷蔵庫、暖房に使用しています。使用量は、5kgボンベ1本で、だいたい10日くらい。冬、ガス暖房を多用すると3〜4日でなくなってしまうこともあります。
LPガスの料金は、わたしが充填していただいた充填所の平均では1kg@350〜400円くらいでした。量り売りをしてくれるところもあれば、「5kgボンベ 1本いくら」と決まっているところもあり、地域差がかなりあります。
冷蔵庫は、100V/12V/LPガスの3Way。正確な消費量は分かっていませんが、LPガスのみにした方がおトクのような気がします。我が家の冷蔵庫は国産キャンピングカーと比べると家庭用と同じくらいのサイズなので電力をものすごく消費するのです。ちなみにDometic(ドメティック)という製品で、冷凍/冷蔵室があり、ふつうに氷もできます。
懸念すべきは、年々LPガスの小売り充填を断る業者さんが増えてきたことです。必ず事前に電話で確認するように心がけています。また、ガス漏れ点検済み証明書を携帯するなどの対策も必要です。それから、LPガスボンベは6年に1度(20年以上経過している場合は2年に1度)の保安点検が必要です。点検後、問題なければ新しい充填期限日が容器にプリントされます。
以上、不便と感じる事例もありますが、キャンピングカー業界も次世代車を開発してくれていると期待しています。折しも【ジャパンキャンピングカーショー2018】が幕張メッセで開催中です。興味のある方はお出かけしてみてはいかがでしょうか。
次回はお仕事道具、パソコン環境と通信費などについて12年の歴史を振り返ります。
(松本しう周己)
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ジャパンキャンピングカーショー2018
http://www.campingcarshow.net/
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Source: clicccar.comクリッカー