YouTube再生回数5億回以上! 過激なドリフトパフォーマンスを記録した「ジムカーナ」シリーズで世界的に有名なケン・ブロックが、「東京オートサロン2018」にやってきました。
ケン・ブロックが日本のファンの前に登場したのは、2013年「KEN BLOCK’s TOKYO EXPERIENCE」、2014年「KEN BLOCK’s Nagoya Experience」以来となる4年振り3回目。もちろん、オートサロンでは初めてのこと。
屋外イベント会場では毎日デモランが行われ、ケン・ブロックの神業を一目見ようとたくさんの人が集まりました。
「バリバリバリバリ!」という爆音とともにスタートしたフォードフィエスタは、狭い柵の中にスピードを緩めることなく侵入しマシンをクルクルと回転させたり、クルマとは思えない動きの連発で見ているこちらが目が回ってしまうほど! いつもYouTubeで見ていたマシンが目の前を走っている……感動のあまり、取材中ということを忘れてしまいそうになりました。
デモランの時間は約30分。その間にタイヤを変えながら何度も何度も走行してくれたのですが、最後の走行時に目を見張るような光景が目の前に広がりました。
なんと、コースの真ん中にカメラマンが立っているではありませんか! そしてケン・ブロックがもの凄い勢いでカメラマンに接近したその瞬間、カメラマンを軸にドーナツターンを始めたのです!!
カメラマンもギリギリまでマシンに近づいて撮影し、最後はカメラマンもマシンもタイヤスモークに覆われ、外からは何も見えない状態に。二人の絶対的な信頼関係がないとできないこの技には、本当にビックリさせられました。
そんなケン・ブロッグの神業を動画に収めましたので、ぜひその目でお確かめください。一度見たら脳裏に焼き付いて、頭から離れなくなりますよ!
ケン・ブロックとパートナーシップを結ぶトーヨータイヤのブースでは、スペシャルトークショーも行われました。
トークショーにはケン・ブロックと同じアメリカ出身、そして世界で最も過酷なオフロードレースと称される「BAJA1000」をセカンド・ドライバーなしで2年連続制覇した唯一のドライバー、BJバルドウィンも登場しブース内は一気にアメリカンな雰囲気に(そういえば、ケン・ブロックの靴下もアメリカンだったなぁ)。
初めて東京オートサロンに来たという二人。日本、そして東京オートサロンの印象を語ってくれました。
「過去に3回ジムカーナのデモランのために日本に来日していますが、今回は妻と子供達も連れてきているので一緒に美味しいご飯を食べたり、日本を満喫しています。ドバイなど世界各国のカスタムショーに行っていますが、東京オートサロンは初めて。写真では見ていたので、一度来てみたいと思っていました。素晴らしいイベントで、来て良かったと思っています」(ケン・ブロック)
「日本へは2回目の来日となります。前回来たときは、トーヨータイヤさんの工場を視察しました。そして今回初めて東京オートサロンに来ましたが、こうやってファンの方々を楽しませたいなと思っている反面、自分自身もとても楽しんでいます。日本の食べ物も美味しいですね。見ての通り大柄なので(笑)、食べ物が好きなのは分かってもらえると思います。日本に来るのを楽しみにしていたので東京オートサロンに来ることができ、とても嬉しく思います」(BJバルドウィン)
トークショーでは、コロラド州パイクスピークを舞台に1400馬力のマスタングが崖ギリギリを攻め、際どいドリフトを展開しながら標高4000mの山頂を目指すケン・ブロックの最新作「Climbkhana」、キューバの首都ハバナを舞台に約3トンのトロフィートラックが街中を暴走し、50メートル超えの大ジャンプまで披露する迫力満点のBJ人気動画シリーズ第4弾「Recoil4」の撮影秘話が語られたのですが、面白かったのが使用したタイヤの話。二人の正反対のエピソードに驚かされました。
「1セット4本×10回なので全部で40本使用しました。ここまで使わなきゃいけない理由として、グリップ力の高いタイヤで信頼性がなければ、パイクスピークであのような迫力ある映像は撮れません。タイヤをいっぱい使ってしまいましたが、良い映像が撮れたので満足しています」(ケン・ブロック)
「ケンの1400馬力のマシンと違い、僕のマシンは900馬力しか出ません。走り方も違いますし、トロフィートラックに使用しているタイヤはとても頑丈なので、1セットしか使いませんでした」(BJバルドウィン)
トークショー中、真剣な表情でヒソヒソ話を始めだした二人。一体何を話しているのでしょうか。司会者の方がその真相を確かめてみると、どうやらケン・ブロックがBJの「Recoil4」を見て気になったシーンがあったらしく、「あの映像はどうやって撮影したんだ?」と撮影方法を聞いていたようです。
また、プライベートで乗っているクルマについても話してくれました。
「山奥に住んでいるので週末はスノーボードをして過ごしたり、ウィンタースポーツを盛んにしています。今乗っているのはフォードラプターというトラックで、グラフィックはしていないのですがボディは艶消しの黒、タイヤはBJが使用しているタイヤと同じ物を使っています。後はフォードフォーカスRSも持っているのですが、やはり実用性のあるラプターを多く使っていますね」(ケン・ブロック)
「このようなイベントでディスプレイできるくらい、凄く改造されているトヨタタンドラを持っています。4ドア6人掛けで、家族みんなで移動できるクルマです。足回りもオフロード用に変えてありますし、あとはエンジンも650馬力くらい出ます。カラーリングは『Recoil4』で使用しているタンドラまで派手ではないのですが、同じようなカラーリングになっていて、このクルマでアウトドアを楽しんでいます」(BJバルドウィン)
トークショーの後には、サイン会も実施! 各回50人限定だったのですが、サイン会引換券があっという間になくなるほどの大人気振りでした。そして、二人とも一人一人しっかり目を見てサインをしている姿が印象的でしたよ。
実は私、ケン・ブロックの大ファン。でも取材中はもちろん手作りフラッグを振れないし、サイン会にも並べません(涙)。「私もサインを貰いたい!ケン・ブロックとお話ししたい!」という気持ちが押さえきれず、取材日の翌日、プライベートでトークショーを見に行っちゃいました!
無事にサイン会引き換え券をゲットし、いよいよ私の番です。ケン・ブロックに手作りフラッグを見せると「最高だね!来てくれてありがとう。このサイン、どこで書いたっけ?」と声をかけてもらい(サインは名古屋のイベントで貰いました)、もう大感激。走行中は攻めの走りを見せてくれますが、普段はとっても優しいケン・ブロックのことが今まで以上に大好きになりました。
オートサロンで3日間、デモランにトークショー、サイン会とハードスケジュールをこなし私達ファンを楽しませてくれたケン・ブロック。また日本に来てくれる日を楽しみに待っています! そしていつか日本で「ジムカーナ」シリーズの撮影をしてほしいなぁ☆
(yuri)
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Source: clicccar.comクリッカー