3列シートSUVは、CX-8以前にも三菱・アウトランダーや日産・エクストレイル、トヨタ・ランドクルーザー プラドなどのほか、輸入車にも数多く設定されてきました。マツダの場合は、ミニバンからの撤退により3列シート車をSUVでまかなうという事情もあり、注目されている面もあるかもしれません。
2017年12月14日に発売されたCX-8が、予約受付開始後の累計受注台数が1月15日時点で12,042台となったと1月19日に発表されました。これは、月間販売計画1,200台に対し10倍を超える受注実績になります。
CX-8は2017年9月14日に発表、予約受注受付が開始されていますので、実質的には4カ月間実績ともいえます。それでも試乗車などがディーラーに配されたのは早くても12月14日以降でしょうから、試乗車や展示車がない状況が長かったことを考えると健闘しているといえそう。
新型CX-8の購入層は、30代から40代が中心だそうで、幅広い層から支持されているとのこと。具体的には、30代以下が40%を占め、若い層やファミリーから指名を受けているようです。
主な好評点は、
・多人数乗車を可能としながら、かっこよさを感じる、内装の細部に至るまでこだわりを感じた
・クルマの大きさを感じさせない、リニアなドライバビリティ
・乗り心地のよさや静粛性は想像以上、3列目は座り心地も広さも十分
・3列目シートを格納すればゴルフバッグが4つ入る、車中泊も視野に入れられる
など、デザインや走り、ユーティリティなど全方位で高く評価されているようです。
ほかにも、マツダの先進安全技術である「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」の標準化に加えて、経済産業省、国土交通省などが普及啓発を推進する「安全運転サポート車」の「サポカーS・ワイド」に全グレードが該当しているのも支持されている理由のひとつだそう。
グレード別では、上級グレードの「L Package」が42%、装備を充実させた「PROACTIVE(プロアクティブ)」が52%と、新型車は高いグレードから売れるという傾向に沿っています。
ボディカラーでは、「マシーングレープレミアムメタリック」が33%、従来から彩度や深みを増した「ソウルレッドクリスタルメタリック」が12%と続いていて、マツダが注力している外装色でも高いクオリティを表現する狙いがハマっている印象を受けます。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、マツダ)
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Source: clicccar.comクリッカー