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80~90年代日本車のグッドデザインを振り返る本シリーズ。最終回は、スペシャルティなボディに500マイルを一気に駆け抜ける高性能を組み合わせた、4WDグランドツーリング・スポーツに太鼓判です。 1989年に登場したレガシィの勢いに乗り、スバルは自社のアイデンティティを象徴するフラッグシップを検討。北米など海外市場を想定し、あらゆる部分で初代を超えることを目指したのが、1991年登場のアルシオーネSVXです。 クーペというよりはセダンとスポーツカーの中間を狙ったというスタイルは、単に美しいということに止まらず、乗降性や視界のよさを感じせるもの。その機能性に、スバル車としての哲学が見え隠れします。 航空機メーカーの遺伝子を表現するグラス・キャノピーは、飛び抜けて未来的な仕掛けながら、意外なほどガラスエリアの上下幅を広くすることで、5名乗りという居住性のよさを視覚でも感じさせます。 フロントフェンダーからのラインは、フードとの段差をドアミラーにつなげ、リアデッキをブラックに塗ることで一直線にリアまで突き抜けます。リアのブリスターフェンダーは力強さと同時に、スリムなボディをさらに薄く見せる効果…
続きを読む>>【ネオ・クラシックカー・グッドデザイン太鼓判】大人の感性を反映させた4WDグランドツーリング・スポーツ。第45回(最終回)・スバル アルシオーネSVX