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80~90年代日本車のグッドデザインを振り返る本シリーズ。乗用車生産から撤退したいすゞが、RVの中で自社の特色を打ち出すことを目指したSUVスペシャリティに太鼓判です。 乗用車生産からの撤退を表明した1993年、いすゞは同年の東京モーターショーに先進的なSUVのコンセプトカーを出展しました。その魅力的なスタイルに対する大きな反響と絶賛の声を受け、1997年に市販化が実現したのがビークロスです。 「オールラウンド リアルスポーツ」のコピーを掲げるスタイルは、大径のタイヤが四隅からはみ出るように踏ん張り、そこに低いボンネットフードのボディを載せることで、強い前傾姿勢を持つグッド・プロポーションに。 緩いクサビ型のボディは、キックアップさせたサイドウインドウでさらなる前進感を獲得、美しいひし形のクオーターガラスと強い張りを持たせたリアピラーが緊張感と先進感を生み出します。PPの素材感にこだわったアンダーボディの豊かさは、厚みを感じさせるショルダーラインとの組み合わせで例外的なボリューム感に。メタリックカラーのボディ色とブラックの素材色との対比が、「異種融合」のテーマを物語ります。 ボディサイ…
続きを読む>>【ネオ・クラシックカー・グッドデザイン太鼓判】スペシャルティカーとSUVの融合にチャレンジした近未来スタイル。第44回・いすゞ ビークロス