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独自のボルトオンターボで300psを安定発揮!
耐久性&乗りやすさを重視したターボ仕様
ターボやスーチャーなどの過給機チューンが定番になっている86&BRZだが、ネックになるのがエンジン&ミッションの強度。ウイングタケオでも特にノーマルミッションの強度不足を懸念して現在のボルトオンターボの300ps仕様に落ち着いたそうだ。
エンジンは、ノーマルエンジンにT520Zタービンのポン付け仕様で、ブースト圧0.8キロ時に300psを発揮。パワーアップでミッションへ負担がかかることから、クッション性のあるカーボンクラッチでミッションにかかる負荷を逃したり、ミッションオイルの油温や油圧に注意したりすることで今のところトラブルゼロという話だ。
足まわりはクラックスベースのオリジナルサスペンションで、通勤にも使えるストリート仕様ということで前後10kg/mmと柔らかめのスプリングをセット。サーキットを考えるなら14kg/mmくらいまで上げたいそうだが、10kg/mmでも十分に楽しめるとのことだ。
取材協力:ウイングタケオ
スペック
■エンジン:FA20改(300ps/34.6kgm)トラスト T520Zタービン、2層インタークーラー/ECU-TEK/HKS インジェクター、EVC6/クスコ フューエルポンプ/HPI ミッションオイルクーラー/RH9 4テールチタンマフラー/オリジナルオイルクーラー
■ドライブトレイン:ATS カーボンツインクラッチ/OS技研 スーパーロックLSD
■サスペンション:ウイングタケオ クラックスWINGバージョン車高調キット(FR:10kg/mm)、フロントロワアーム強化プレート、フルピロ
■ブレーキ:サード アドバンスブレーキキット
■ホイール:レイズ ホイール(F17×9J R18×9.5J)
■タイヤ:アドバン ネオバAD08R(F255/40-17 R265/35-18
■インテリア:ブリッド シート
■エクステリア:ウイングタケオ オリジナルGTウイング、ボンネット、カーボントランク
耐久性とコストを優先してノーマルエンジンにT520Zタービンという組み合わせを選択。燃料系はHKSのスーパーチャージャーキットに付属しているインジェクターを流用している。
タービンは、トラストの86/BRZ用ボルトオンターボキットよりワンサイズ大きいT520Zタービンをチョイス。エンジンマネージメントはECU-TEKで行い、ブースト圧はEVC6で0.8キロにセット。300psを発揮する。
86のターボ仕様でネックになるのがミッション。ドグミッションなどに変更する方法もあるが、コスト面も考えてノーマルミッションで対応できるパワーに抑えている。
サスペンションはクラックスベースのオリジナル。街乗り仕様ということでバネレートは前後10kg/mmをセット。サーキットアタックとなると前後14kg/mmくらいまで上げたいそうだが、10kg/mmでも楽しめる範囲だという。
300psのパワーを受け止めるためにサードのアドバンスブレーキキットを装着。フロント4ポット、リヤ2ポットでストリートはもちろんサーキットでも安定したブレーキ性能を発揮する。
オリジナルのフルドライカーボン製のGTウイングも装着。サーキットでは効果絶大とのことだが、「今回のような峠だと効果は体感しづらいかもね」とは竹尾さん。
ウイングタケオ 竹尾さん
「通勤にも使えてサーキットも走れる仕様を狙ったデモカーです。パワーは300psと控えめだけどFD3Sやシルビアのブーストアップ仕様と十分に渡り合えるし、コスパを考えると面白いチューニング内容だと思うよ!」
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Source: clicccar.comクリッカー