12年も旅生活していますが、未踏の名所、ご当地グルメとの出逢いは尽きないものです。そして毎年のように「来年こそは」と後悔する出来事が起るのですが、そのリベンジを果たせることもまた少ないです。
ものごとにはタイミングがある、とは言いますが「タイミングはつくるものだ」という友人の言葉に感動しました! ふだんはあまり予定を組まないのですが、来年はスケジュールを予めメモっておこうと決意しました。
その1【山岳ドライブウェイ】
山が好きなので山々の絶景を満喫できるドライブウェイを制覇したい! 石鎚スカイラインや瓶ケ森UFOライン(四国・愛媛県)、伊吹山ドライブウェイ(岐阜県不破郡関ケ原町〜滋賀県米原市大久保)、南アルプスエコーライン(長野県飯田市上村下栗・下栗の里〜上村・しらびそ高原)、鳥海ブルーライン(秋田県)などなど山岳ドライブルートを爽快に走ってみたいです。
開通期間が限られているので7・8・9月の3ヶ月間を北海道で過ごしている筆者にはスケジュール調整が大変そうですが、まずは各道路の通行可能期間をチェックしておかねば(気候により期間が変動します)。草木が萌える初夏か紅葉シーズンに走ることができたら最高です!(写真は栃木県日光市金精峠/11月初旬)
その2【神社めぐり】
神社、特に自然のものを祀っているところが好きな筆者。山や巨石、湖や池、湧水や温泉、はたまた空気などなど御神体が〝自然〟そのものであればあるほど惹かれます。
山岳信仰が好きだし、元々は神仏習合であった場所も多いですから大分県の両子寺や和歌山県の高野山なども印象に残っています。奈良の吉野も全部は廻れていないし、本願寺、中尊寺などメジャーな寺院もまだ見ていません。こうして数え出すときりがないです。
もう10年以上もご無沙汰している神社も再訪したいです。広島県の厳島神社(写真)もそのひとつ。世界遺産にも登録されており、鎮座する宮島がまるごと神域です。弥山(みせん)山頂付近には御山(みやま)神社が鎮座し、山頂には巨石群があるそうです。ますますロマンを感じます。
その3【ご当地グルメ】
以前、北海道むかわ町の「生シシャモ」をご紹介したことがありますが、生食というのは新鮮でなければできないので、そこにこだわりをもっています。
2017年、もっともテンションが上がったご当地グルメは埼玉県吉川市で食べた「うなぎの刺身」(写真)でした! 軽く湯引きしてあり、臭みはまったくなくて淡白な味わいでした。吉川市は「なまず料理」でも有名で、なまずの刺身も食べられるそうなので2018年はそちらもチャレンジしたい。
全国には、まだまだ超レアなご当地グルメがあります。「おとりよせ」が当たり前のようにできる昨今、「そこに行かなければ食べられない」というプレミアム感は極上です。そうした「地元ならでは」のものとの出逢いも楽しみにしています。
その4【遺跡・史跡めぐり】
南は九州、北は北海道まで、縄文時代の古墳から近世の城跡などなど歴史を感じる遺跡・史跡に興味があります。知識はあまりないので感覚的なものばかりですが、その時代に生きていたわけでもないのにノスタルジックな感傷が湧き上がってきたりします。
岡山県総社市の鬼城山に築かれた日本の古代山城【鬼ノ城】、北海道・アイヌの砦と予想されている【チャシ】などなど今まで名前すら聞いたことがなかった史跡も数多く存在し、この目で確かめてみたいという気持ちにさせられます。ストーンヘンジのようなものも日本にも点在していますし、遺跡を辿ると、島国・日本を飛び出して世界までつながるような壮大さを感じます(写真は熊本県山鹿市にある7世紀後半に築かれた古代山城・鞠智城)。
その5【離島めぐり】
島が好きで、その島に架かる橋がまた、どことなく「別天地への架け橋」という高揚感を与えてくれます。瀬戸内海の島々をつなぐ【しまなみ海道】は走破済みなのですが、フェリーでしか行けない小豆島などがまだ残っています。
長崎県の五島列島や鹿児島県の屋久島、新潟県の佐渡島などなど、日本には離島が数知れず。大型キャンピングカーではフェリー乗船料が高くつくので二の足を踏んでしまうのですが、身ひとつで行くのも新たな楽しみがあるかもと期待半分・不安半分で思案中です。不安要素は「忘れ物がひどい」の一点なのですが…(写真は長崎県松浦市鷹島・鷹島肥前大橋)。
北海道には5つの離島があります。奥尻島、天売(てうり)島、焼尻(やぎしり)島、利尻島、礼文島です。奥尻島、天売島、焼尻島には上陸したのですが、なぜか毎年「今年こそは利尻・礼文に行くぞ!」と言いつつ実現しないまま。2018年こそは! と意気込みも新たに計画中です。どうせ行くなら利尻富士(写真)にも登りたいし、レブンアツモリソウが咲く6月を狙っています。
過去の経験を踏まえての奥尻島、天売島、焼尻島への再訪も楽しそうです。特に奥尻島は初回に10日間も滞在したお陰で色んな方と知り合えましたから、お世話になった方に会いに行きたい思いもあります。
それぞれ一つに絞れなかったので、ざっくりと「ジャンル」として挙げさせていただきました。スケジュールを組むことがほとんどなく、方向音痴のくせに下調べもあまりしないので行き当たりばったりになりがちです。目的地とは違う場所にたどり着いてしまうこともしばしばありますが、それで新たな発見があったりするのも面白いです。
さぁ、2018年はどんな一年になるでしょうか。
(松本しう周己)
あわせて読みたい
Source: clicccar.comクリッカー