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【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】3つの「ワンダー」をコンパクトカーに。第23回 ホンダ シビック(3代目)

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80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第23回は、3つの異なるボディと使い方を提案した革新的コンパクトに太鼓判です。

VW・ゴルフの大ヒットにより、FF 2BOXブームが訪れた80年代前半。そのゴルフに先駆けた初代の革新性を取り戻すべく、ルイ・アームストロングの歌声にとともに、まったく新しいコンセプトを打ち出したのが3代目シビックです。

ロングルーフの「エアロライナーシェイプ」は、3ドアボディで居住性と軽さ、空力すべてを満たし、かつ美しさを持つ手法。ピラー全体を見切りとしたコーダトロンカ風のリアが、他にない独自のスタイルを作ります。

「エアロウェッジ」と呼ばれる4ドアのボディは、大きなキャビンとラウンドしたリアガラスにより優れた居住性を表現。また、リアのハイデッキは広大なトランクスペースとともに、スポーティな佇まいを実現します。

一方、「5ドア」セダンを名乗るシャトルは強いRV感を避け、全長・全高をギリギリまで削減、独自のポジションを構築。ルーフまで回り込み、独立感を持たせたリアクオーターウインドウが軽快さと上級感を演出します。

3タイプはいずれもプレスドアを用いたプレーンな面で構成され、非常に端正な表現。また3ドアはガラスハッチ、4ドアはランプ周り、5ドアはクオーターガラスと、ブラックで後ろ姿を引き締めるのは共通のテーマです。

また、ボディ色と異なるグレー塗装のバンパー、平滑な面を丸く抜いた独自の質感をもつアルミホイール、高さを抑え視界を確保する機能的なインテリアが独自性を高めます。

3車種で別の骨格・ボディという異例の開発は、見る目と理解のある役員がいてのこと。しかし、想定ユーザーの異なる3ボディをひとつのシリーズとしてまとめたのは、当時勢いのあったホンダデザイナーの感性なのです。

●主要諸元 ホンダ シビック 3ドア 25i(5MT)
形式 E-AH
全長3810mm×全幅1630mm×全高1340mm
車両重量 815kg
ホイールベース 2380mm
エンジン 1488cc 直列4気筒SOHC12バルブ
出力 100ps/5800rpm 13.2kg-m/4000rpm

(すぎもと たかよし)

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Source: clicccar.comクリッカー

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