2016年の東京オートサロンに出展されたマシンの中から選ばれる東京国際カスタムカーコンテストのグランプリ獲得マシン「S660ネオクラシック」の市販が始まりました。販売するのは、S660ネオクラシック・コンセプトを製作したホンダアクセス、ただし車両本体ではなくボディキットというカタチになっています。
オートサロンに出展されたカスタムカーのイメージをそのままに、量産化や保安基準の適合を考慮したボディキットは、なんとそのまま車検もOKというもの。そのボディキットの価格は129万6000円(消費税込)ととなっています。
ボディキットでの提供ですから「S660ネオクラシック」を手に入れるには、ベース車両の用意、ボディキットの装着、塗装といったステップが必要となります。
そこで、ホンダアクセスでは、株式会社ホンダユーテックのオートテラス店3店舗(「オートテラス城北(埼玉県)」「オートテラス鈴鹿東(三重県)」「オートテラス筑紫野(福岡県)」)限定で販売することにしました。将来的には全国のホンダカーズで扱えるようにしたいと考えているそうですが、まずは限定することで、キット装着などのテクニカルなフォローをしていこうというわけです。
そんな「S660ネオクラシック」、オートテラス城北の店頭に並んでいるという情報を耳にして、さっそく見に行ってきました。注目のお値段は426万8000円。参考までに標準的な支払総額は443万8000円となります。
ベースとしたのは、平成29年4月に登録(届出)されたもので、トランスミッションはCVT、走行距離は0.5万kmという個体です。ベース車両の価格を参考までにうかがってみたところ、185万円くらいとのこと。デビュー当時の初期モノ(平成27年式)で、走行距離にもこだわらなければ、もう少し安いベース車両もありますが、やはりベースの程度にもこだわったということでしょう。
というわけで、逆算するとボディキットの装着と塗装にかかる費用は、110〜120万円といえます。キット自体は改造申請もいらないというボルトオン装着ですから、ラッピングといった手法を使うことでコストを低減することも考えられますが、やはり全塗装で仕上げてこそ、ボディキットにふさわしいフィニッシュになるといえるかもしれません。
なお、S660オーナーがマイカーを「S660ネオクラシック」に変えたいというのであれば、車両持ち込みでのボディキット装着にも対応、窓口となってくれるそうです。
(写真:平野 学/文:山本晋也)
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Source: clicccar.comクリッカー