スポンサーリンク

【プロトタイプ】KATANA3.0(カタナ3.0)を振り返る

スポンサーリンク

2018年9月5日、スズキが”斬”という文字を隠喩的に表示する「Feel the Edge」というティザー動画シリーズをスタート。その第3回目が9月19日に公開され、実車のタンクが公開された。そこから推測できるのが、ベースはこのKATANA3.0(カタナ3.0)ではないかという展開。そこで、インターモトショープレスデーを一週間後控え、3.0を振り返ってみたい。 ※記事はヤングマシン2018年1月号(2017年11月24日発売)より

スポンサーリンク

イタリアの大手二輪雑誌が二輪開発企業とコラボ

新車発表に沸くEICMAの一角で、絶大なインパクトを放っていたのが「カタナ3.0」だ。ショー開始直後から”スズキがカタナのコンセプトモデルを発表か!!”というニュースが世界中を駆け巡ったほどだが、実はコレ、イタリアのバイクメディア「モトチクリスモ」が企画した車両なのだ。モト・グッツィのグリーゾやトライアンフのスピードトリプルなどを手掛けたイタリア人デザイナー、ロドルフォ・フラスコーリ氏がデザインを手がけ、製作はボローニャにあるエンジンズ・エンジニアリングが担当。スズキGSX-S1000をベースに、灯火類も含めタンク、シートカウルなど外装をすべて新造している。

【SUZUKI GSX1100S KATANA 2000年型国内仕様 価格:99万円】’82 年に発売されたスズキのGSX1100Sカタナ。日本人のみならず世界中に今なお熱狂的なファンを擁する名車の一台だ。写真は最終型として2000年に1100台が限定販売されたファイナルエディション。

【ENGINES ENGINNERING KATANA3.0 2017ミラノショー出品車】フロントやリヤまわりは現代的なデザインとなっている。

カタナ3.0のシートからタンクにつながるラインはオリジナルをしのばせる。

高い技術力で完成度は市販車レベル

この外装はストリップ状態のGSX-Sを光学スキャンして形状をデータ化、それに合うように形作られたもので、オリジナルのカタナのエッセンスが随所にちりばめられた、まさに”現代版カタナ”にふさわしい出来。エンジンズ・エンジニアリングは’79年設立の二輪R&D企業で、デザインや設計、テストなど、バイク開発のほとんどを自社で行える設備と技術を有している。このようなプロトタイプの製作はお手の物なのだ。このマシンは走行も可能で、EICMAのブースではその映像も流されていた。灯火類やシート裏の処理など、完成度は市販車レベルで、「いよいよカタナが出るのか!」と勘違いした人も多かったはず。それだけに本家スズキへの期待も膨らむばかりだ。

前後の灯火器は、このカタナ3.0 のために設計、製作されたオリジナル。光源はLED で型式認証も取れるレベルに仕上げられている。

ハンドルは耕運機風?! GSX-S1000と大きく違うのはハンドル。プレート状のハンドルバーステーに換装され、中央には「KATANA」のバッジが付く。メーターはGSX-S1000を流用している。

流行りのスイングアームマウントのナンバープレートホルダーも採用。GSX-S1000をベースに自然にフィットしている。

EICMA のエンジンズ・エンジニアリングのブースでは、左半分だけクレイ(粘土)をそのままにしたモデルも展示されていた。

「【チラ見せ】2019年に復活するKATANA(カタナ)のタンクが公開」記事はこちらへ。

Source: WEBヤングマシン

スポンサーリンク
スポンサーリンク