スポンサーリンク

現役レースクイーンのデビューレースは壮絶バトル!? 安藤麻貴さん、予選を突破して見事完走

スポンサーリンク

8月18日開催のN-ONE OWNER’S CUP第11戦・ツインリンクもてぎで、サーキットレースにデビューした現役レースクイーン・Modulo Smileの安藤麻貴さん。本人曰く、レースは感動の連続だったようです。

今回のレース、出場46台に対し決勝に進出できるのは45台。8月17日に行われたフリー走行では予選落ちかもしれないというタイムしか出せていなかった安藤麻貴さんですが、「どうせ予選落ちするならツインリンクもてぎを楽しんで帰ろうかな」というリラックスした気持ちで予選に臨んだとのこと。

朝9時から予選が始まりますが、その予選で大きな異変が起こります。前日のフリー走行よりも3秒も早い2分58秒台で周回を続けているのです。

N-ONE OWNER’S CUPのドライビングコーチとして大会に参加していたSUPER GTドライバーの中山友貴さんにアドバイスしてもらったことをもとに、宇都宮餃子を食べながら一生懸命にフリー走行の反省と復習をしていたという安藤麻貴さん。その成果が実って、ベストラップは2分56秒台!前日より5秒以上もタイムアップしました。

予選は43番手でデビューレースの予選突破!「56秒台が出て予選通過がわかると、ホッとしたというか安心したというか、最後のほうで涙が出てきちゃいました」という彼女。確かにマシンから降りてきた彼女は涙ぐんでいました。しかし気を取り直して、予選通過の喜びのポーズも飛び出します。

そしてこの日の午後の最初のレースとなる決勝へと臨む安藤麻貴さん。

彼女のポジション、43番グリッドはホームストレートを超えて最終コーナーに差し掛かる場所にあり、なおかつ登り坂。彼女のグリッドの写真の背景にはセカンドアンダーブリッジが写るほどの後方。ツインリンクもてぎの35番から後ろのグリッドは坂道発進となり、ほかのサーキットよりもスタートが難しいといわれています。

午後1時30分、決勝スタート。難しいといわれた後方からの登り坂スタートを絶妙に決めた彼女は第3コーナーに差し掛かる頃には3台も抜いて40位までポジションアップ!

「レーシングカートでスタートのときは真ん中を突っ切るとうまく決まるので、そのつもりでやってみました。でもグリッドが後方過ぎてシグナルが見なくて周りの動きに合わせてのスタートでした。シグナルと同時に動ければもう2台くらい抜けたかも」とスタート時の状況を語る彼女。さすがカート経験者は心構えが違います。

その後も順調に周回を重ねていた彼女ですが、涼しくなったとはいえ夏のもてぎ、マシンが熱ダレしてきてしまったようで思うようにタイムが出てこなくなってしまいます。そうなると徐々に後続車に抜かれていまいます…

予選と同じ43番手までポジションを落としてしまった彼女の背後にSUPER GTのGT500クラス、KEIHIN NSX-GTと同じカラーリングのマシンが背後に迫ってきます。ドライバーはSUPER GT公式応援団長のこにわさん。「もう抜かれたくない一心で、第一コーナーではガッツリとインを閉めちゃいました」と彼女が言うほどの壮絶?なバトルがラスト2周で展開されます。

そのバトルを制して、予選と同じ順位でチェッカーを受けた安藤麻貴さん。「チェッカーを受けてピットに戻るときに何人かのコースオフィシャルの方が89って書いたボードを出してくれていて、いろんな方に見ていてもらっていたんだなという実感で涙が出てきちゃいました」と語ります。

「レースクイーンだと土日しかサーキットにいませんが、自分でレースに出てみてレースって土日だけのものじゃないんだなという実感がわきました。
レースウィークの週末だけではなく、練習とかも含めてその前に色々な準備があって、サーキットにいるときはその準備などの集大成なんだっていう実感です。実際に走ることでドライバーだけではなくチームのスタッフさんたちが苦労してレースを作り上げていることがわかったと思います。
レースクイーンとしてサーキットにいるときはスポンサーさんのPRは当然として、それと同じくらいかそれ以上にレースそのもの、レースって素晴らしいなということを伝えていきたいかなって思いました」

と語る安藤麻貴さん。レースに出場して得るものは大きかったようです。

そんな印象を語る彼女のもとへ、壮絶バトルを繰り広げたこにわさんがやってきます。「いやぁ、バトル楽しかったですよ。負けちゃいましたけど」と語るこにわさん。悔しい!といいながらも、お互いでモータースポーツの理解を深めながら広げていきたいということで固く握手。

レースを走る喜びを覚えてしまった安藤麻貴さん、年内にぜひまた出たいと意欲を燃やしています。その願いがかなうかどうか、今後の動向に注目です。

(写真・文:松永和浩)






















スポンサーリンク

Source: clicccar.comクリッカー

スポンサーリンク
スポンサーリンク