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【ホンダ・N-VAN ターボ&NA試乗】ピラーレスにより大開口を実現しつつ、運転席の乗り心地は良好

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ホンダN-VANのターボとNAに試乗しました。FF乗用ベースで軽バンを作るとこんなにも静かで快適な運転環境が構築できるんだなあ、と感心しました。

エンジンをフロント前端に搭載したN-VANでは広大な荷室空間が生まれました。とりわけ高さ方向にビッグで荷室高は1365mmもあります。

これは先代にあたるバモス ホビオ プロ(ハイルーフの4ナンバー車)の荷室高1180mmに対して実に185mmもアップしています。

荷室は広いだけでなくアクセスのしやすさも自慢です。助手席側のBピラーを取り去ったことでサイドに大きな開口部を設けました。

同じく極限まで大開口としたバックドアと併せて巨大な荷物の2方向から荷物の出し入れが可能になりました。側面衝突時の安全性確保のため、ドアのピラーには軽自動車としては初めて1.5GPa級の超高張力鋼板を採用しています。

エンジンはN-BOXと同系列のS07Bです。NAとターボの両方が用意されます。

変速機はCVTのほかNAには6速マニュアルトランスミッションも設定されています。N-BOX用のS07Bエンジンは吸気にVTEC機構が付いていますが、このN-VANではコスト面の配慮からこの可変バルブタイミング&リフトは採用を見送られています。

S07BのVTECは高回転領域で効果を発揮するものですので、高速クルージングをしない限りN-VANが動力性能で絶対的に劣るということではないそうです。

今回NAエンジンをスタンダードグレードの「L」でチェック。


ターボエンジンを独自の丸目ライト等が与えられた「プラス スタイル ファン」グレードで試すことができました。

両車ともにCVT仕様です。走ってみると驚くのは軽バンの従来イメージからすると非常に静かなことです。車内にエンジン持ち込んでいないので基本的にノイズが下がる傾向にありますし、S07Bエンジンは低回転でもトルクを厚くさせてくれますので、アクセルを大きく開ける必要がありません。

さらに変速幅をワイドに取ることができるCVTを採用しているということで、積極的にハイギヤードにできるという側面があり、二重三重に静かさが増すような方向になっています。

ただ、NAは車速がかなり高いのかな?と思ってふとメーターを見ると、実はそれほど出ていなくて肩透かしを食う局面もありました。これは裏を返せば従来の軽バンがかなりにぎやかで速度感があっただけと言う見方ができるかもしれません(後述の乗り心地による差異もあるかも)。

ターボ車に乗り換えるとはっきりとパワーとトルク感が増しています。

同じ道路を走る際にも使用する回転域が明らかに異なっており、NAでは5000rpmほどで走る領域でも3000rpmまででこと足りてしまう感じです。

ただし今回、NAエンジン車には実際の使用状況を想定して100kgのウエイトが積まれていましたので単純比較はできません。

サスペンションは前後とも、乗用モデルであるN-BOXと同じ形式を踏襲しています。

N-VAN用にハードな設定にしつらえられていますけれども、それでも乗り心地は角が丸められてソフトです。このためにゆったりした気分で運転をすることができます。

試乗してみたN-VANは確かに従来の軽バンとは一線を画す作りになってることが実感できました。助手席側の大開口部ばかりに目が行きますけれども、実はその乗り味にこそ新しい軽商用車の姿勢が出ていることがわかりました。

(写真・動画・文/ウナ丼)

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Source: clicccar.comクリッカー

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