運転をしなければならないけど、ビールを飲みたい!そんな欲求を叶えてくれるのが、ノンアルコールビールです。果たして、このノンアルコールビールはいくら飲んでも本当に飲酒運転にならないのでしょうか。
ノンアルコールビールはビールテイスト飲料といわれているもので、アルコール度数が1%未満で酒税法上「酒類」に属さないビール風味の飲み物です。現在、国内外各メーカーからこのノンアルコールビールが発売されています。
しかし、このノンアルコールビールですが、完全なアルコール0%のものから0.1〜0.9%の微量のアルコールを含んでいるものまで様々な商品があるが現状です。
アルコール0%のものであれば、飲んでもアルコールは検出されませんが、微量のアルコールを含んでいる商品を短時間に大量に摂取すると、体内のアルコール濃度が上昇する可能性があります。そのような状態でクルマを運転すると、酒気帯び運転、酒酔い運転にあたる場合があります。
道路交通法によると、呼気中のアルコール濃度が0.15mg以上検出された場合には「酒気帯び運転」、そして検出した数値に関わらずアルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態にある場合は「酒酔い運転」になると規定とされます。
結論として検出されたアルコール濃度が低くても,飲酒運転と判断されてしまうケースもありうるのです。
呼気中にどの程度アルコールが検出されるか、アルコールが運転にどのように影響するかは、摂取したアルコールの度数及び量のみならず1人1人の体質やその日の体調等によって大きく変わります。ですので、ノンアルコールビールといえど油断はできません。
どうしても、ノンアルコールビールで喉を潤したいときはアルコール0%の商品を探してください。
(萩原文博)
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