2018年7月10日、SUBARUが新中期経営ビジョン「STEP」を発表しました。内容は多岐にわたっていますが、最も気になるのは商品ラインナップの展開でしょう。
今回の中期経営計画では、主力車種のフルモデルチェンジを毎年実施し、さらに個性の際立つSUVとスポーツモデルの強化を掲げています。具体的には、SUVのラインナップ強化、バリエーションの充実、スポーツモデルの充実、STIモデルの進化、SGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)の進化が盛り込まれています。
デザイン面ではコンセプトの「Dynamic&Solid」をより「大胆」なデザイン表現に進化させる、「BOLDER」が掲げられています。
電動化についてはラインナップの拡充を図り、EV、PHEV、HEVと既存のエンジン車の燃費改善(電力マネージメント、軽量化など)を推進し、SUBARU車からの排出CO2削減を目指すそう。
また「EV C.A.Spirit」に参画しているトヨタとの協業も盛り込まれています。EV基盤技術の共同開発をはじめ、電動化拡大に向けた協業を掲げているほか、コネクテッド、セキュリティなどの新世代技術領域での連携強化、86/BRZの共同開発、イベント共催などがそのメニュー。
そのほか、100億円/5年の枠でスタートアップ企業への出資を盛り込んだ「SUBARU-SBI Innovation Fund」を2018年7月9日に設立。
市場戦略では、北米では米国シェア5%に挑戦し、サンベルトを中心とした低シェア州での販売網強化、日本では登録車月1万台を維持、アジアやロシア、中南米では成長の拡大を目指し、苦戦している中国・欧州では現状の台数を維持するとしています。
なお、2025年度計画では、世界販売130万台を掲げています。
(文/写真 塚田勝弘)
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Source: clicccar.comクリッカー