デザインを担当した日産、開発や設計・製造を手がけたイタルデザインによるコラボモデル「Nissan GT-R50 by Italdesign」がフォトデビューしました。両社は7月9日、同プロトタイプを7月12日に英国チェスターで開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、世界初披露すると発表しました。
気になるのは市販化の可能性でしょう。「Nissan GT-R50 by Italdesign」は日産とイタルデザインが初めて提携したことで誕生したモデルで、将来的に台数限定で生産する可能性があるそう。
具体的には、同プロトタイプから創意を得た車両を限定生産する可能性があり、その際は50台以下の車両が顧客の好みにあわせて仕立てられ、イタルデザインが生産。価格は、約90万ユーロ〜になると想定されるとしています。
同車は、力強さにイタリアならではのクラフトマンシップ、テイラーメイドが組み合わされています。ベース車を最大120PSも上回る特別なパワートレインとアップグレードしたシャシーやドライブトレインが実現する高性能に裏打ちされたデザインが特徴です。
先述したように、同プロトタイプの開発、設計、製造はイタルデザインが、そして独創的でキレのよい外装・内装デザインは、ロンドンの日産デザインヨーロッパと、日産デザインアメリカが担当。
ボンネット上に鎮座するパワーバルジ、シャープなLEDヘッドライト、低いルーフラインやフロントフェンダーの特徴的なエアアウトレットの「サムライブレード」などが目を惹くほか、大きな可変式リヤウイングが、全体の印象を引き締めています。
内装はモダンで高性能な系譜を受け継ぎ、センターコンソール、インパネ、ドアの内張りには2種類の異なるカーボンファイバーを用意。
シート素材には黒のアルカンターラと、同じく黒のイタリア製レザーが採用されています。さらに、エクステリアにあわせてコックピットにはゴールドのアクセントが散りばめられています。
「Nissan GT-R50 by Italdesign」は、パフォーマンス面にも注目。GT3での経験を活かしてニスモで手作業によって組み立てられる3.8LのV6「VR38DETT」エンジンは、最高出力720ps、最大トルク780 Nmを発生する見込みだそう。足まわりも新しいビルシュタイン製サスペンションとブレンボ製ブレーキが採用されています。
(塚田勝弘)
あわせて読みたい
Source: clicccar.comクリッカー