F1 2017年シーズンが終わって早1ヶ月。F1ロスになっていませんか?
そんな方にオススメしたいのが、今シーズンを193ページにかけて振り返っている「F1速報2017総集編」です。
今号はルイス・ハミルトンのロングインタビューをはじめ、今シーズンのキーパーソン、セバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペン、エステバン・オコンとインタビューが盛りだくさん! ドライバー好きにはたまらない一冊になっています。
■2017 World Champion’s Interview
史上5人目となる4回目のチャンピオンを獲得したハミルトン。ポールポジション獲得回数も歴代1位となり、その名をF1の歴史に刻みました。
インタビューでは今シーズンについてはもちろん、チームメイトのバルテリ・ボッタスについても語っていましたよ。
「僕とバルテリは少し歳が離れているし、このシーズンが始まるまではお互いのことをあまりよく知らなかった。でも、彼はいつもフランクな態度で率直に話をしてくれて、その点は僕もありがたいと思っているんだ。そして、彼が本物のチームプレイヤーで信頼して一緒に仕事ができる人物であることも、すぐに分かった。バルテリはいつでも冷静で、いかにもフィンランド人らしく、とても正直でフェアだ。」
さらに続けます。
「彼とは、ずっと一緒にレースをしたいと思っている。僕らは同じ方向に向かって努力し、チームにとってベストなことをしている。僕らの間に隠しごとはなく、嘘やつまらない駆け引きもない。そして、シーズン最後の2戦で誰もが見たとおり、彼はものすごく速いドライバーだ。あんな遅い時期になってからチームを移籍するのは、いろいろと大変だったはずだけど、それでも彼は与えられた環境のなかで文句なしの仕事をしたと思う。彼はチームにとって最高の新メンバーであり、同じガレージにいてくれて本当に良かったと思っている」
■Key Person’s Interview
笑顔がとっても可愛いオコンは2016年にマノーで9戦出走しており本当の意味でルーキーではなかったものの、F1で初めてのフルシーズンを終え20戦中18戦入賞と、若手ドライバーのなかで際立った活躍を見せてくれました。
カナダ、アゼルバイジャン、ベルギーGPではチームメイトのセルジオ・ペレスと激しいバトルや接触がありましたが、その時のことをオコンはどう思っているのでしょうか。
「まあ、あまりいい思い出ではないね……。カナダGPではそれほど問題にならなかったけど、アゼルバイジャンGPとベルギーGPの後は、さすがにちょっと難しかった。カナダGPの時点で僕らはものすごい僅差で争うようになっていて、バクーでもそれが続いていた。レース中は0.1秒ほどの差で順位を争い、激しく競り合うなかで、お互いに越えてはいけない線を越えてしまったんだ。僕らが少しばかりやりすぎたのは確かで、当然のことながらチームはいい顔をしなかった。そして、また同じことが起きないように、チーム内で取り決めをしなければならなかったんだ。決して楽しい経験ではなかったけど、今はもう大丈夫だという自信があるよ。あれ以来、僕らは同じような失敗をしていないし、仕事ではちゃんと協力し合っている。もう、ああいうことは2度と起きないはずだ」
■無線ハイライト BEST10
レース中、度々流れてくるドライバーとチームの無線を、F1速報編集部がベスト10方式で選出。今回はその中から、私的ベスト2を紹介します!
【第7位 暴言王&天然王ライコネン】
第8戦アゼルバイジャンGPの赤旗中断中にピットでマシンを修復し、周回遅れであったためレース再開前にコースインしなければならなかったキミ・ライコネンのメカニック達は大慌て。ライコネンが乗ったマシンをピット出口まで押して行く際に、ステアリングが装着されていなかったのは衝撃的でしたよね。その時のライコネンからチームへの無線がこちら。
RAI(ライコネン)→PIT「ヘイ!ステアリング!ステアリングだ!誰かステアリングを僕に渡すように伝えろ!カモン!どけ!」
そして第11戦ハンガリーGPでは病欠のフェリペ・マッサの代役として出場したポール・ディ・レスタがなかなか譲らないことに、ご立腹だったようです。
RAI→PIT「このウイリアムズは一体何をやってるんだ!? 後ろが見えないならレポーターでもやってればいいんだ!」
いやいや、そこまで言わなくても……(笑)。ライコネンといえば2012年のアブダビGPでの無線の言葉がプリントされたグッズが世界中で爆発的な売り上げを記録した伝説を持っていますが、来シーズンはどのような名言(!?)が飛び出すのか、今から楽しみですね。
【第4位 勝っても皮肉のフェルスタッペン】
第18戦メキシコGPで、タイトルを争うハミルトンとベッテルが1周目で接触して後退し、首位に立ったフェルスタッペンは独走。ルノー製パワーユニットにトラブルが頻発した週末だっただけに、チームからはペースダウンを指示されていたようです。
PIT→VER(フェルスタッペン)「ボッタスと同じペースで走ってくれ」
VER→PIT「了解、イージーにいくよ」
PIT→VER「さっきと同じラップタイムじゃないか」
VER→PIT「ごめんよ!」
そしてトップチェッカー後、前戦アメリカGPで表彰台を奪われたオーバーテイク時にインカットしたとして5秒加算ペナルティを科せられたことに対する不満を皮肉たっぷりに言っています。
PIT→VER「よくやった、マックス。あれ以上ゆっくり走れなかった?」
VER→PIT「ごめんね、あれでも十分クルージングしてたから!コースをカットして5秒ペナルティをもらえばもっと面白くなったかもね!」
改めて無線を見てみると、ドライバーの個性が際立って面白い! 気になる1位は一体何なのか、結果は本誌をチェックしてくださいね。
この他にも「今宮純×森脇基恭×川井一仁対談」や「2017 TEAMS&DRIVERS PERFECT DATA」、「GRAND PRIX SCENE REVIEW」と本誌を読みながら「あぁ、こんなことあった、あった」と思うことがしばしばあり、なんだか懐かしい気持になりました。
F1オフシーズンの寂しさを癒してくれる「F1速報2017総集編」は、フェラーリ70周年アニバーサリーA2ポスターの特別付録付き! 2017年シーズンの記念として、お家に保存してみてはいかがでしょうか。
(yuri)
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Source: clicccar.comクリッカー