現行・4代目スイフトスポーツは発売から9ヶ月が経過しましたが、いまだに納車まで数ヶ月がかかる超人気車種です。
そんな「スイスポ」人気を決づけたのは、何といっても2005年に登場した二代目のZC31型モデル。今回、そんなスイスポ・メジャー化の原点ともいえるモデルに、新車購入からずっと乗り続けているオーナーさんに話を聞いてみました。
取材会場は、世界最大のスイスポオンリーミーティング『SOMT2018』、オーナーさんへのインタビューテーマは、「ZC31S型の特徴と、行っているカスタム内容について」です。
今回登場する黒いZC31S型スイフトスポーツのオーナーさんは使者@クロスイさん。
── 早速ですが、二代目スイスポのノーマルでの楽しい所って何でしょう?
「ひとことで言うのはちょっと難しいですが、たとえば高回転まで回るエンジンは美点の一つです」
── あーなるほど、確かに最大出力(125ps)を6800rpmで絞り出すエンジンは、デビュー時に話題となりましたよね。
「そうなんですが、実は私が乗っている『2型』以降ではカタログ上の最高出力はそのままに、さらなる高回転仕様になっているんです。レッドゾーンが6800rpmから7200rpmに引き上げられているんですよ」
── そうだったんですか、知りませんでした。
クロスイさんの話を受けて記者が後日調べたところによると、2007年に登場した2型以降のモデルでは上記のほか、1速ギヤ比の変更による全体のクロスレシオ化、ファイナルギヤ変更により全体的にハイギヤードにするといった変更が行われていました。
他にもサスペンション周りや内装での改良もあり、「今から中古で買うなら2型以降がお得」というのがファンの間で合言葉になっているようなのです。
さてクロスイさんとのお話に戻ります。
── フロントにインタークーラーが見えるところを見るとターボ化したんですか?
「いえ、これはスーパーチャージャー仕様です。ロトレックスの過給器を使ったアールズのEVO2キットという仕様になります」
── どのくらいの出力が出てるんですか。
「計測した時にはあまり調子が良くなかったんですが、197psです」
── 約200psですか!? すごいですね。それでは低速からドカンとトルクが爆発するように走るのでしょうか。
「いえ、機械式のスーパーチャージャーではなくベルト駆動なので、高回転の領域で気持ちよくトルクとパワーが上乗せされていく感じです」
実は二代目ZC31S型スイフトスポーツのカスタムメニューとして、スーパーチャージャー仕様はメジャーだとのこと。M16Aエンジンの持ち味である高回転の伸び感は残したい、でも大幅なパワーアップはしたい、という欲求を一気にかなえるのが、このベルト駆動スーパーチャージャーだというわけですね。
こういう話を聞くと逆に、ノーマルでターボ化されている現行ZC33Sがどんな方向にカスタム進化されていくのかが楽しみになってきます。
(写真・動画・文/ウナ丼)
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Source: clicccar.comクリッカー